川崎汽船は、日本郵船、現代商船(韓国)、PIL(シンガポール)との4社協調により、2011年3月から、アジア-南米東岸航路において隔週サービス(AESA-2)を新設することを発表した。
今回の新サービスでは、ブラジルのビトリアへの直航サービスに加え、リオデジャネイロへのトランジットタイム短縮を実現することになる。
また、協調する4社は現在、同航路においてウィークリーサービス(AESA-1)を提供しているが、そのサービスにおいても、3月から新たに、釜山を寄港地に追加し、韓国から南米東岸への直航サービスも実現される。
なお、航海日数は、70日とのこと。
ちなみに、南米航路とは、南アメリカの沿岸諸港に至る定期航路のこと。第二次大戦前までは移民輸送が主体で、神戸・横浜からの航路が有名だが、昭和47年(1972)廃止となった。「ぶらじる丸」や「あるぜんちな丸」などの船舶が使用されていた。
オリンピックにワールドカップと、世界的なイベントが待っているブラジルを代表する南米地域。昔からの移民文化がその発展に貢献した面も多く、他の地域よりも「異邦人度」は小さいのではないだろうか。
川崎汽船リリース