はじめに
文部科学省と厚生労働省の調査によると2011年春卒業予定の大学生の2010年12月時点の就職内定率が7割りを下回るなど、不況のあおりを受け厳しい学生の就職環境が続いている。
企業の新卒採用説明会は、説明会参加のための予約を開始して半日も経たないうちに満席になっていることがほとんどというが、実際当日に予約している人全員が来るかというとそうではないとか。
学生側も参加無料な新卒採用説明会を逆手にとって、数打てば当たる式に申し込むだけ申し込んでおいて、後で自分が行きたい会社を選んで参加しているということは想像に難くない。
急用で、予約した説明会に行けなくなるのは仕方ないが、予約をしたまま放置しておくのは企業だけでなく、キャンセルをすれば参加できたかもしれない他の人に対して失礼なものだ。
面白法人カヤック2012年度新卒採用説明会を5ヵ国語でオンライン生中継 日本時間2011年2月25日20時にスタート
株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、 代表取締役:柳澤大輔、以下「カヤック」 )は、2011年2月25日20時(日本時間)から、2012年度新卒採用の説明会をおこない、世界に向けて5ヵ国語同時通訳でオンライン生中継することを発表した。
カヤックは、オリジナルのWebコンテンツやスマートフォンアプリ、ソーシャルゲームの開発を主な事業としている会社。また、インターネットの技術を活用して、年に数ヶ月の期間、海外に臨時オフィスを開設したり、都心から1時間離れた鎌倉に本社を構えるといった試みもおこなっていて、自ら面白法人と銘打つユニークな発想をもった会社である。
カヤックの今年度の新卒説明会は、インターネットを使って場所を問わず国内外から説明会への参加を募ってみようという意向のもと、オンラインでの説明会の実施を決定、同時通訳にリアルタイム中継する言語は、日本語、英語、中国語、韓国語、ウズベク語の5カ国語を予定しているとか。
2013年度新卒採用オンライン説明会の概要は以下の通り。
おわりに
ホーム・アウェーという言葉があるが、日本人の学生でさえ予約が取りづらい新卒説明会に、外国人の学生で企業に関心が合っても、その申込み段階でのミスマッチが起こり有能で熱意がある人材が会社に辿り着けないのは、お互いに不幸なもの。
カヤックのように新卒採用説明会をオンラインで開催する企業が増えてくると、学生側も交通費や時間の節約になり、より多くの企業の新卒説明会に参加できるようになるのではないだろうか。
株式会社カヤック