今年度、日本各地を襲った豪雪を目の当たりにして「電熱を利用した機械で何とか雪下ろしを自動化できないものか?」と感じた国民も多いに違いない。屋根に積もった雪を落とす実用的な装置を、福井大工学研究科の福原輝幸教授、及び同科博士課程の寺崎寛章が開発に成功した。
同装置は屋根に取り付ける巻き取り式のステンレス板(厚さ約5ミリ)を連ねたもの。屋根最上部に設置し、リモコンで板を伸ばす機能を有しており、先端には電熱線を搭載。50センチの積雪まで対応できるとのこと。除雪時間は一般的な民家なら約1時間程度としている。
開発チームは早急に実用化して少しでも危険を減らすとしている。雪下ろしが共同作業でなくなった現代こそ、最も必要な機器のうちのひとつであろう。今後は道路などにも応用出来るシステムが開発される事を望む。