
カトリック教徒には、教会でのざんげが必要だが、何とアップル社の「iPhone」、「iPad」、「iPod Touch」向け、ざんげ支援アプリが登場した。
「ざんげ:ローマカトリック教会アプリ」
その名も、「ざんげ:ローマカトリック教会アプリ」。開発したのは、米インディアナ州のリトル・アイアップス社。開発担当者のパトリック・ライネン氏によれば、ローマ法王ベネディクト16世が、説教の中で「新しい技術をよい目的のために活用せよ」と語ったことから、アプリの開発を思いついたそうだ。アプリでは、ざんげ室でのプロセスや、ざんげ方法の一覧がわかるという。
バチカンの抵抗
このアプリに対し、バチカンは「iPhone」を介してざんげするなど、とんでもないと否定的である。ざんげには、司祭と信者の間の個人的な対話が必要だと強調している。確かに、個人情報に努めると言っても、機械のことだ。これまで、2者の間でしか交わされなかった極めて個人的な情報が、iPhoneから流出する危険もあるかもしれない。
しかしながら、たった1.99ドル(約160円)でiTunes Storeから簡単に購入できるこのアプリ、信者の減少に悩む、カトリック教会にとっては、有効な手段と思えるのだが、どうだろうか。
iTunes Storeリトル・アイアップス