Amazon.comの子会社であるAmazon Web Services LLC(以下、AWS)は、2011年3月3日、同社が世界規模で展開するクラウド・コンピューティング・プラットフォームの5つ目の拠点として、新たにアジアパシフィック-東京リージョンを開設したことを発表した。
日本企業ならびに日本に顧客を擁するグローバル企業は、今回発表されたAWSのインフラストラクチャウェブサービスを活用して業務を構築し、クラウド環境下でアプリケーションを運用できることになる。
また、本日から、AWSでは、日本語によるサポートを開始しており、今回発表された、AWSのアジアパシフィック地域全体としては2つ目の拠点となる「東京リージョン」は、企業顧客ならびに開発者(デベロッパー)が、同社ホームページにサインアップすることで利用を開始できるようになっている。
さらに、AWSでは、すべてのユーザーに無料のAWSベーシックサポートを用意しており、AWSリソースセンター、サービス・ヘルス・ダッシュボード、技術に関するFAQ(よくある質問)一覧、デベロッパ・フォーラムなどが提供されるという。
また、AWSプレミアムサポート(有償)として、24時間365日体制で待機している熟練した技術サポートエンジニアが、利用者のニーズに個別にかつ迅速に対応するサポートプランも併せて提供されるとのこと。
クラウドという提供形態だからこそ、バックボーンの充実は必須となっている。ただ、こういった手法の場合、限りあるリソースを効率よく使うというよりも、大規模であるだけで有利性を得ることが可能である。大雑把といえば、大雑把であるが、すでにビジネススタイルが確立していることから、いまの国内企業の状況では、対抗しうる旗手は現れないものか。
Amazon.co.jpリリース