第二次世界大戦中のオーストリアを舞台にしたジュリー・アンドリュース主演のミュージカル劇『サウンド・オブ・ミュージック』、同じく第二次世界大戦中のナチス収容所を舞台にしたスティーブ・マックイーン主演の軽快な史実作品『大脱走』、南北戦争時代の古きアメリカを舞台にした文芸作品・ヴィヴィアン・リー主演の文芸作品『風と共に去りぬ』。映画黄金期に製作された傑作中の傑作が、再びスクリーンに映し出される。
全国50の劇場で催された『午前十時の映画祭』が5日から開催されている。今回は第二回となり、第1回は年間総動員数約59万人、総興行収入約5億7000万円を記録したが、第二回は既に動員10万人を切るスタートを切り、前回を上回る好成績になる事が期待されている。
認知度も上昇。シネコン以外の地方の劇場も参加し、「ずっと続けてほしい」という映画ファンの楽しげな声が事務所側に届けられている。ちょっとした画面や音楽の掠れ、小さな窓枠から伸びる一筋の光とそこでふわふわ浮くほこり――不思議なことに、フィルム映画には独特の美しさと温かさがある。