ジョージ・クルーニー(1961~)
スティーブン・ソダーバーグ監督、フランク・シナトラ主演『オーシャンと十一人の仲間』のリメイク版、マット・デイモン、ブラット・ピット、ドン・チードル、アンディ・ガルシアら、豪華なキャスティング陣が話題を呼んだ『オーシャンズ11』にて、リーダーのオーシャン役を演じている俳優、それがジョージ・クルーニーである。柔らかい端正さと共に、とびきり人間くさい自然な雰囲気で、物語に華を与える人物である。
1961年、アメリカのケンタッキーにて生まれる。本名はジョージ・ティモシー・クルーニー。父が映画評論家、母親が元美人コンテスト優勝者のテレビ番組司会者、叔父がアカデミー俳優のホセ・フェラー、叔母が歌手のローズマリー・クルーニー。1975年、14歳、原因不明の顔面麻痺を患い、揶揄と雑言の対象となるが、同病気は1年以内に完治。「友人たちの罵りは、かえって私の反骨精神を逞しくした」とジョージは語る。その後は野球とバスケットボールに打ち込み、1977年、16歳、高校進学後にメジャーリーグのシンシナティ・レッズの新人トライアウトを受験、しかし同試験は不合格に終わる。その後は将来の道を考え改め、従兄弟で後の俳優ミゲル・フェーラーの影響を受ける形で俳優への興味を抱く。大学中退を経て、1982年、21歳、叔母を通じてテレビドラマの端役を得て出演1984年、23歳には映画初出演を経験するも、評価は高まらず、沈滞する。その後しばらくはひどい貧乏生活が続き、時には友人のクローゼットに居住していた事もある。1993年、32歳、テレビドラマ『ER緊急救命室』のオーディションに合格、小児科医ダグ役を好演した事から注目を浴びる。以後は、コーエン兄弟のコメディ作品『オー・ブラザー!』、ロバート・ロドリゲス監督『フロム・ダスク・ティル・ドーン』、エイドリアン・ブロディ共演『シン・レッド・ライン』、実際の船難事故を元にした『パーフェクト・ストーム』、ブラッド・ピット、マット・デイモンら共演『オーシャンズ』シリーズ、マット・デイモン主演『ボーン』シリーズで脚本を務めたトニー・ギルロイ監督『フィクサー』、リストラ宣告人をテーマにした『マイレージ・マイライフ』など、数々の名作品への出演を続けている。2003年、42歳頃からは監督、製作、脚本などにも携わる事が多い。
1989年、28歳、女優タリアと結婚するも、4年後の1993年、32歳にて破局。ニューヨーク・ヤンキースの大ファン。1988年、27歳から豚の「マックス」をペットにし、大切にしていたが、18年後の2006年にこの世を去った。しかし豚の平均寿命が12年程度である事を鑑みれば、大往生といった所である。
ちなみに、ちなみに、イタリア北部の湖水地方、世界屈指の明媚な避暑地コモ湖に、ジョージ・クルーニーの別荘がある。コモ湖はジョージ・ルーカス監督『スターウォーズ エピソードⅡ』にてアミダラ王王とアナキン青年が語り合う場面、またダニエル・グレイグ主演の007シリーズ21作目『カジノ・ロワイヤル』にてジェームズ・ボンドとヴェスパーが療養する場面など、穏やかな場面を描くロケ地としても有名。場所はミラノからFs線で1時間ほど。先述のロケ地である豪邸バルビアネロは一般公開されており、入場料は5ユーロ、およそ600円である。
ムービーデータベース(IMDb、英語)George Clooney(IMDb、英語)