FineNews Today
2025年05月08日(木)
 FineNews Today

[U.S.S.エンタープライズ号NCC-1701、宇宙の航海を支えた船員たち]

新製品・新サービス
IT
フード
ファッション・美容
スポーツ・エンタメ
セミナー・イベント
出版情報
新着ニュース30件






























[U.S.S.エンタープライズ号NCC-1701、宇宙の航海を支えた船員たち]

このエントリーをはてなブックマークに追加
NCC-1701 /スタートレック(宇宙大作戦)/2264~2269
アメリカにはシットコムというジャンルの作品が存在する。これは”SIT”uation “COM”edy《シチュエーションコメディ》を略した言葉であり、ある限られた空間で限られた登場人物が繰り広げるコメディ作品を示す。言わばホームコメディといった具合であるが、『スタートレック』シリーズは無論の事、シットコムという言葉ではくくれぬ広大な物語ではあるが、宇宙船という空間、安定した登場人物が繰り広げるドラマという意味では、その本質を同様のものにしていよう。厳密に言うのであれば、安定した舞台と登場人物が広大なドラマを繰り広げる作品、”SIT”ation “VO”yage dra”Ma”、「シットボム」などと表現出来そうである。――と、それはさて、堂々たる存在感を醸し出している、『スタートレック』における主要登場人物たちを、ここに記そう。

2264年から宇宙探索の航海が始まったU.S.S.エンタープライズ号NCC-1701には、以前の記事内で紹介したウィリアム・シャトナー演ずるジェームズ・T・カーク船長(大佐)、レナード・ニモイ演ずるスポック副長及び科学主任(中佐)が乗船しているが、他に主たるメンバーとして4名の上級士官を挙げる事が出来る。尚、階級等は物語と共に変動するが、ここでは登場時に於けるそれを記す。
ジーン・ロッデンベリー
レナード・マッコイ。医療主任(少佐)。演ずるはジャクソン・デフォレスト・ケリー。1920年、アメリカのジョージア生まれ。父は牧師、叔父に医師がいる。父の勧めにより、当初は奇しくも医者の道を歩んでいた。第二次世界大戦に従軍後に俳優としての道を歩み始め、テレビドラマや舞台で活躍し始める。『OK牧場の決斗』への出演により注目を浴び、その後に『スタートレック(宇宙大作戦)』への出演を果たし、ドクター・マッコイを演じきるに至った。1999年、79歳にて永眠。1946年、26歳にキャロラインと結婚し、以後この世を去るまで生活を共にする。ちなみに、医療主任マッコイは「ボーンズ」という愛称で呼ばれているが、これは2258年の離婚により「《BONES》(抜け殻)」のようになってしまった姿を茶化して付けられたもの。

モンゴメリー・スコット。機関主任(少佐)。演ずるはジェームズ・モンゴメリー・ドゥーハン。1920年、カナダのバンクーバー生まれ。アイルランド系、父は薬剤師、獣医、歯科医である。第二次大戦時はカナダ砲兵として参戦、ノルマンディー上陸作戦を経験した兵士の1人であり、この激戦で右手中指を失っている。終戦後、俳優への道を歩み始め、テレビドラマなどで活躍の後、北欧訛りの色濃く残る英語を気に入られ、ジーン・ロッテンベリーにより『スタートレック(宇宙大作戦)』に抜擢された。3度の結婚暦があり、最初の妻ジャネットとの間に4人、最期まで連れ添ったウェンデとの間に3人の子どもがいる。ちなみに、機関主任スコットは祖国スコットランドをこよなく愛する人物で、スコッチ・ウィスキーを愛飲、公式の場には民族衣装キルトにバグパイプを手にした正装で現れる事もある。

ウフーラ。通信主任(中尉)。演ずるはニシェル・ニコルズ。本名はグレース・ニコルズ。1932年、アメリカのイリノイ生まれ。アフリカ系アメリカ人。父は工場管理者であり、市の検事の仕事も兼ねていた。少女時代、アフリカ系アメリカ人への差別、迫害が続く中でシカゴへ移住。女優を目指して地道にキャリアを重ねた後、シカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルスなどを転々としながら歌手、ダンサーとしての活躍を始める。そして『スタートレック(宇宙大作戦)』へのレギュラー出演が決定、黒人女性という社会的ハンディキャップをもろともせずにウフーラを好演し、多くの人びとに感動を与える。同シリーズ終了後はNASAのイメージキャラクターに採用され、同社にて10年ほど働いた。2度の結婚暦があり、1人の子どもがいる。ちなみに、通信主任ウフーラはスワヒリ語で「自由」を意味する単語である。黒人女性の活躍という意味でその文化的影響は大きく、宇宙飛行士としては初めて宇宙へ向かう事となったマエ・ジャミソンは、このキャラクターの影響を受けて宇宙の仕事を目指した人々うちの1人。名コメディアンヌ、ウーピー・ゴールドバーグは、彼女の女優としての活躍を目の当たりにして、自らも女優を目指す事になった人々のうちの1人。

ヒカル・スールー。主任ナビゲーター(大尉)。演ずるはジョージ・ホサト・タケイ・アルトマン。1937年、アメリカのカリフォルニア生まれ。父は山梨県生まれのアメリカ移民、不動産業を営む。第二次世界大戦時は反逆市民として一家揃って隔離収容所へ入れられ、苦しい日々を過ごす。何とか無事に全員がこの生活を乗り切り、終戦。1956年、19歳、カリフォルニア大学へ進学。同校卒業後、俳優として本格的な活動を始める。『スタートレック(宇宙大作戦)』に抜擢され注目を浴びる。俳優として活動すると共に日系アメリカ人の社会地位向上に大きく貢献した。そして2005年、68歳、ゲイである事を告白し、LGBD権利運動へ積極的に参加し始める。2008年、71歳、カリフォルニア州にて同性愛結婚が認可されたのを受け、男性ブラッドと結婚した。ちなみに、ナビゲーターのスールーの苗字ヒカルは、日本の古典文学『源氏物語』に登場する光源氏に由来する。

パヴェル・チェコフ。ナビゲーター補佐(少尉)。演ずるはロシア人のウォルター・マーヴィン・ケーニッグ。1936年、アメリカのイリノイ生まれ。父はユダヤ系、ソ連移民の会社員。一家は共産主義に賛同していた為、赤狩り時代はFBIから厳しい取り締まりを受けていた。平安を取り戻した後、UCLA大学哲学科を卒業、俳優への道を歩み始める。『スタートレック(宇宙大作戦)』への出演を果たした後は、俳優と共に、UCLA大学で映画論の教鞭を取ったり、映画やテレビドラマ製作に携わるなどの仕事をこなしている。2度の結婚暦があり、現在の妻、ジュディーとの間に2人の子どもがいる。ちなみに、ナビゲーター補佐チェコフは2シリーズ目に突入してからの採用となったのだが、これはロシア国内の新聞において「エンタープライズ号にロシア人がいない」という批判が表明された為である。

冒頭のカーク船長によるエピグラフ通り、『スタートレック』は最後の開拓地である宇宙を舞台に繰り広げられる、人類の可能性と希望の旅物語である。まだ映像技術が未熟であった時代に作られた本作であるが、まさに傑作の名にふさわしいドラマ大作に仕上がっている。物語は明るく楽観的でどこか滑稽、そのくせ深く鮮やかで温かい。『スタートレック』が永らく愛されている要素が、ぎゅっと同シリーズに凝縮されている。

外部リンク

ムービーデータベース(IMDb、英語)
<a href=" http://en.wikipedia.org/wiki/Star_trek" target="_blank">Star Trek (Wikipedia、英語)</a>

Amazon.co.jp : ジーン・ロッデンベリー に関連する商品
  • ホテル グランパシフィック LE DAIBAで劇場版「銀河鉄道999」コンセプトルームを体験!(2月26日)
  • 雰囲気たっぷりのライトセーバー型モバイルバッテリがラナから(2月25日)
  • スリーエフ、映画「潔く柔く」をイメージした4商品発売(10月11日)
  • ガリガリ君×ポケモン「ガリガリ君リッチ チョコチョコチョコチップ」(8月1日)
  • 森永製菓、アニメ映画「聖☆おにいさん」とのコラボ「ポテロング『しお味』」を発売(3月19日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->
    記事検索
    アクセスランキング トップ10










    特集
    お問い合わせ