京セラ丸善システムインテグレーション株式会社(以下、KMSI)は、2010年10月18日から、公共図書館向けWeb図書館システムの最新版『ELCIELO(エルシエロ)Ver.2.9』を販売開始している。
『ELCIELO』とは、2002年に業界初の公共図書館向けWebアプリケーションシステムとして誕生したもので、「利用者にとって快適で使いやすいシステムの実現」を開発コンセプトとしている。
今回の最新バージョンでは、図書館を「新たな知の発見の場」として、利用者が図書館保有の蔵書情報を有効活用できることを目的にしており、株式会社図書館流通センター(以下、TRC)が提供する書籍や雑誌、視聴覚資料などの詳細な情報が網羅されている図書館専用のデータベース『TRC MARC/Tタイプ』を活用して、より一層の検索機能の強化が図られている。
また、「情報発信拠点」としての図書館の視点から、蔵書検索システム(OPAC)に図書館のお知らせを表示すること、さらには、貸出票のレシートに広告を印刷することも可能になっており、図書館から効果的に利用者に情報を届ける仕組みの実現が見込まれている。
ちなみに、最新バージョンは、11月24日から26日、パシフィコ横浜で開催される第12回図書館総合展でも紹介される。
岡崎図書館での個人情報流出事件も記憶に新しいが、読書の傾向による個人の思想を推測することが可能な面からは、よりデリケートな個人情報といえる。利便性よりも、まずは安全性を期待したい。
京セラ丸善システムインテグレーション株式会社リリース詳細ページ