株式会社千趣会(以下、千趣会)と株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、合弁会社である株式会社モバコレ(以下、モバコレ)の株式譲渡について基本合意したことを発表した。
千趣会は、モバコレの株式を100%取得し、完全子会社とする。
千趣会とは、カタログ通販及びオンラインショッピングサイト『ベルメゾンネット』を中心に、女性をメインターゲットとした通信販売事業を核とした事業を展開している総合通信販売事業最大手企業のこと。
また、DeNAは、国内最大級のケータイサイト「モバゲータウン」を中心に、ソーシャルゲームプラットフォーム事業を核とした事業を展開しているIT企業。
両社は、2006年2月にモバイルEC事業を展開する合弁会社モバコレを設立し、主に20代の女性向けファッション及びブランド関連商品などを販売する携帯ショッピングサイト『モバコレ』を運営してきた経緯がある。
今回、経営資源の有効活用を加速し、より高い相乗効果が期待できる分野への積極的な投資を戦略的に行っていきたいDeNAと、若者向けファッションEC事業を拡充させ、ベルメゾンネットをはじめとする既存ネット通販事業とのシナジー効果を図りたい千趣会の意向が合致し、千趣会による、モバコレの買収・子会社化に関する基本合意に至ったとのこと。
近年、投資の有効性を高めるためのキーワード「選択と集中」の典型ともいえる今回の買収劇だが、この組み合わせ自体が、若年層から女性を中心とした比較的高年齢の層まで幅広くターゲットにすることを可能にしており、年代間の格差をも埋めるチャンスといえるのかもしれない。
株式会社千趣会株式会社ディー・エヌ・エーリリース