KDDI株式会社(以下、KDDI)と株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(以下、Wi2)は、Wi2が実施する第三者割当増資(払込期日:2010年10月22日、増資額:4.5億円)をKDDIが引き受ける「株式引受契約書」を2010年10月20日に締結したことを発表した。
KDDIは、今回のWi2の第三者割当増資の引受けにより、Wi2の52.4%の株式を保有することとなる予定。
Wi2とは、多様なパートナーと連携して、ローミングエリアを合わせて、Wi-Fiスポットを約13,000ヶ所に拡大し、利用者があらゆるWi-Fi搭載デバイスを利用できるWi-Fiエリアの環境整備に取り組んでいる企業のこと。
KDDI側としては、Wi2の第三者割当増資を引き受けることにより、Wi2の今後の事業展開に向けた財務基盤の強化を図るとともに、Wi2の事業に参画し、KDDIの携帯電話ユーザーにWi2のWi-Fiサービスを提供する等を検討しているとのこと。
第三者割当増資とは、企業が外部から資金を調達する時の手段のひとつで、ある特定の第三者に対して新株を発行して資金調達を行うというもの。この場合の「第三者」とは、その企業と企業の株主以外の者を指し、取引先やベンチャーキャピタル、自社の役員など、以前から縁のある特定の人物や企業が増資の相手先になることが多い。
まだまだ日本では、企業買収に抵抗感を持つ人も多く、買収後の両社員の感情的なしこりを和らげることに多くのコストが伴うケースもよくあることである。今回の締結を、資本提携と業務提携に踏みだす一歩となるか、両社の関係を良好なものに保ちながら、お互いの技術を活用しあう効果を期待したい。
KDDI株式会社株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスリリース