[印象深い鮮やかな趣き、アジアの美麗なる輝き、チャーリーズやキル・ビル]

テレビドラマシリーズ原作の明るいアクション・コメディ作品、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア出演『チャーリーズ・エンジェル』にてアレックス役を演ずる女優、それがルーシー・リューである。印象深い鮮やかな趣き、そしてアジア系の美麗なる輝きが漂う人物だ。
1968年、アメリカのニューヨークにて生まれる。本名はルーシー・アレクシス・リュー。中国語表記は劉玉玲。両親は台湾移民であり、父は土木技師、母は生物学者であったが、アメリカ合衆国へ移住するに当たってこれらの職を辞した。兄、弟がいる。少女時代から学業に優れ、1983年、15歳、ニューヨーク屈指の名門高校に入学する。1986年、18歳、ニューヨーク大学へ進学後、ミシガン大学を経てアジアの言語学、文化人類学を修める。一方、同時期より女優への憧れを強くせしめ、1989年、21歳にて舞台『不思議の国のアリス』のオーディションに合格、これより本格的なキャリアを歩み出す。その後は『ビバリーヒルズ高校白書』、『Ｘファイル』、『ＥＲ緊急救命室』などのテレビドラマ、1992年、24歳の頃からは映画へも端役として出演、地道に演技の質を磨き続ける。1998年、30歳、テレビドラマ『アリーmyラブ』にて端役のゲスト出演、この出演で爆発的な人気を博す事となり、一気にスターダムを駆け上る。1999年、31歳、メル・ギブソン共演『ペイバック』、ジャッキー・チェン共演『シャンハイ・ヌーン』などを経て、ドリュー・バリモア、キャメロン・ディアス共演『チャーリーズ・エンジェル』、レニー・ゼルヴィガー、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ、リチャード・ギアら出演『シカゴ』、クエンティン・タランティーノ監督、ユマ・サーマン共演『キル・ビル』などの幅広い傑作品にて好演、映画女優としての確固たる地盤を築く。他、『セックス・アンド・シティ』、『カシミアマフィア』などテレビドラマへの出演、またジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、ジャッキー・チェンら出演『カンフー・パンダ』、『ムーラン2』、『ティンカー・ベル』といったアニメ長編映画の声優としても活躍を続けている。

兄弟の家族と生活を共にしている。明確に公言した訳では無いが、バイセクシャルの性的傾向を持ち合わせているらしい。中国語家庭にて成長し、1973年、5歳まで英語を知らなかったものの、現在は英語、イタリア語、スペイン語、多少の日本語を話す。趣味は、ロック・クライミング、スキー、乗馬、アコーディオンなど。

ちなみに、上記『アリーmyラブ』はあくまでゲスト出演者として参加したテレビドラマであり、ルーシーには継続する役柄を振り当てられてはいなかった。が、彼女の登場場面があまりに印象的だった為、製作陣、視聴者共に彼女を支持、脚本家たちが総力挙げて彼女を物語に組み込み、結果としてシーズン2から5までのレギュラー出演を果たす事となった。努力、実力、才能、そして意志と根性を兼ね備えた者には、ふとした瞬間、気紛れな神様がプレゼントをしてくれるというものである。



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Lucy Liu (IMDb、英語）