オリエントコーポレーション(以下、オリコ)は、後払い電子マネー『iD』と『QUICPay』を両方搭載した『Orico Card iD×QUICPay』を開発し、2010年11月19日から会員の募集を行っている。
『iD』と『QUICPay』を両方搭載したカードについては、同社は、2010年4月から『JR TOWER SQUARE CARD iD QUICPay』で「札幌駅総合開発」と提携し、発行を開始しているが、利用者からの強いリクエストにより、プロパーカードとして日本で初めて募集を開始し、開始後1年間で3万人の新規入会を目指すという。
今回のカード発行により、通常のクレジットカードとしての利用だけではなく、『iD』と『QUICPay』が利用できるスーパーやガソリンスタンド、コンビニエンスストアなどでの買い物の際、専用の読み取り端末にカードをかざすだけでサインレスかつスピーディな決済が可能になるとのこと。
なお、カードブランドは、JCBで、年会費は、永年無料、ポイントは、オリコのポイントサービス「暮らスマイル」が適用され、付帯サービスとして、JCB海外お買い物保険(海外所在のJCB加盟店にて『OricoCard iD×QUICPay』で購入した品物の、偶然の事故による破損・盗難などの損害について、購入日から90日間、年間最高50万円まで補償される。また、入会方法は、オリコWebサイトにて行える。
『iD』とは、NTTドコモが2005年12月から提供を開始している決済サービスのこと。『iD』のマークが掲示されている店舗ならどこでも買い物ができ、支払いも後払い方式なので、事前のチャージを行う必要もない特長を持つ。
『QUICPay(クイックペイ)』とは、サインや事前のチャージ(入金)がいらないポストペイ(後払い)方式のサービスのこと。利用代金は、すでに保有するクレジットカードの利用代金と合わせての支払いとなり、クレジットカードに付帯するポイントサービス等の特典も受けられる。
ちなみに、プロパーカードとは、自社で発行していて、他社と提携していないクレジットカードのこと。
いまあるものを有効に利用する動きは、なにもリサイクルだけではないようだ。一枚のカードで生活シーンのすべてをまかなえる時期は、案外すぐそこまで来ているのかもしれない。
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