ソニーなどが電子書籍配信事業に関する企画会社設立、年内にもサービス開始

ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の４社は、7月1日を目処に電子書籍配信事業に関する事業企画会社を設立すると発表した。

企画会社は、４社における協議に基づき、書籍・コミック・雑誌・新聞などを対象としたデジタルコンテンツ向けの共通配信プラットフォームを構築・運営する事業会社への移行、および年内のサービス開始を目指すという。

米アップル社のiPad登場などもあって、電子出版物への関心が世界的に高まっており、参加４社は保有する技術やノウハウを結集し、出版社や新聞社などが安心してデジタルコンテンツを提供できる環境を整備、国内最大級の電子書籍配信プラットフォーム構築を目指す。

参加４社はまた、他の企業にも広く門戸を開き、本事業への参加を各社に呼びかけるとし、事業会社は、様々な端末を通じてユーザーへコンテンツを提供できる、オープンなプラットフォームにするという。

発足する事業会社は、出版・新聞コンテンツの収集、電子化、管理、販売、配信、プロモーションを手がけ、またそれに必要なシステムの企画、開発、構築、提供を行う予定だ。

各社は、「いつでも、どこでも」読みたい電子出版物を手軽に楽しめる機会を広範な読者に提供し、国内の電子書籍市場の発展を目指すとしている。

講談社の野間省伸副社長は、「今回の企画会社設立をきっかけに、電子書籍がより早く、読者に届く形が作られれば幸い」と話している。






ソニー http://www.sony.co.jp/

凸版印刷 http://www.toppan.co.jp/

KDDI http://www.kddi.com/

朝日新聞社 http://www.asahi.com/shimbun/