
日本競馬界最高の祭典であるダービー。3歳牡馬の頂点に立ったのは単勝31.9倍の7番人気エイシンフラッシュ(鞍上:内田博幸・所属:藤原英昭厩舎)だった。
ダークホースのダービー制覇
史上最高のメンバー構成と評された第77回日本ダービー。NHKマイルカップを制したダノンシャンティ(所属:松田国英厩舎)が骨折により直前回避したものの皐月賞上位馬、トライアル権利馬が勢ぞろいした粒ぞろいのメンバー構成だった。その中でも皐月賞馬ヴィクトアールピサ(鞍上:岩田康誠・所属:角居勝彦厩舎)と独自のダービーローテを組んできたペルーサ(鞍上:横山典弘・所属:藤沢和雄厩舎)に人気が集中する2強ムードが漂う中で最内枠を引いたエイシンフラッシュがその利点を最大限に生かして勝利をもぎとった。
勝利のための抜かりない準備
中団の経済コースに身を潜めながら直線に入って上がり最速32.7秒の鬼脚を炸裂させたエイシンフラッシュが2歳王者ローズキングダム(鞍上:後藤浩輝・所属:橋口弘二郎厩舎)を競り落とし、大金星を挙げた。そのダークホースとしての戦い方はオランダ代表などのサッカー強国とマッチアップする予定の日本代表にとって最高のお手本となるのではないだろうか。エイシンフラッシュの勝利の要因は3ポイントある。①万全の準備:各紙で抜群と評価された陣営の調教が生んだ好走。②万全のプラン:馬場状態・枠順を基に立てられた最高の戦術とそれを遂行した騎手の手腕の勝利。③モチベーション:昨年のリーディングジョッキーながら怪我で出遅れた今期の内田騎手。日本ダービーは復活の狼煙ともいえる起爆剤として是非ともほしいタイトルだった。このように野心的かつ用意周到な準備で成功したエイシンフラッシュ陣営の取り組み方に日本代表躍進の鍵が隠されているはずである。
ワールドカップ開幕の前にJRA安田記念が待っている。JRAの公式ウェブサイトでは『優木まおみとデート体験!わたしをウマくリードして』や『第51回宝塚記念ファン投票(5/22-6/6』など興味を引かれる内容が揃っているので是非ともチェックしてほしい。
JRA公式ホームページ