ヘイデン・クリステンンセン(1981~)
ジョージ・ルーカス監督の『スターウォーズ』新シリーズ、エピソードⅡ~Ⅲのアナキン・スカイウォーカー青年(ダースベイダー)の役を見事に演じきって我々の度肝を抜かせてくれたのが、ヘイデン・クリステンセンである。この役にはレオナルド・ディカプリオらキャリアのある400名の俳優たちが名を挙げていたのだが、ルーカス監督ら製作陣は彼らを抑えてヘイデンを抜擢した形になる。トム・クルーズ総指揮の『ニュースの天才』や、サミュエル・L・ジャクソン共演の『ジャンパー』など、印象に残る役柄をしっかりとこなしているあたり、ルーカス監督らの目は正しかったと言えよう。
1981年、カナダのバンクーバーにて生まれる。1988年、7歳の頃、姉がCM出演をする事になりスタジオに付いて行ったのだが、その際にプロデューサーの目に止まりスカウト。1993年、12歳の頃、テレビドラマ『マウンテン・ウォーズ』にて複雑な家庭事情の中、麻薬に溺れる少年の役を演じ、注目される。2001年、20歳の頃に出演した映画『海辺の家』ではゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。翌2002年、21歳の際、先述の抜擢を受けて、『スターウォーズ:エピソードⅡ』のアナキン役として活躍。2005年、24歳には続編『スターウォーズ:エピソードⅢ』にて同じくアナキン役を演じきり、俳優として不動の地位を築き上げる。影のある微笑と陰気な目つきが強い存在感を示している。ジェームズ・フランコのような、ジェームズ・ディーンタイプの俳優と言えよう。『トワイライト』シリーズのエドワード役(ロバート・パティソンが出演中)に似合っていると筆者は感ずるのだが、諸賢はどう思うであろう。
ちなみに、『ジャンパー』は3部作の構想が練られており、『ジャンパー2』が2011年に公開予定との事。映像や演出は優れていたが、いまひとつまとまりのなかった物語が改善されるか、どうか?
HaydenChristensen(IMDb、英語)ジャンパー2(IMDb、英語)