ジョージ・ルーカス監督(1944~)
キーラ・ナイトレイがハリウッドの表舞台に上がる事になった出演作『スターウォーズ:エピソード1』は、言うまでも無く、世界中で愛されているスター・ウォーズシリーズの4作目(物語の時系列としては1番目)であり、このシリーズを作り上げたのがジョージ・ルーカス監督である。SFのテレビ番組やコミックに熱中していたルーカス少年は、後に熱中させる側に立ち、商業面を含め多くの成功を収めている。
1944年、アメリカのカリフォルニア州にて、文具店経営の父の元に生まれる。3人の兄弟がいる。高校生のジョージはプロのレーサーを目指すことを夢見ていたのだが、高校卒業の直前に自動車の大事故に遭遇、奇跡的に命を取りとめたのをきっかけに、この夢を考え直す。南カルフォルニア大学の映画科で勉学をした後、映画制作会社ワーナーブラザーズの研修に参加。この際に知り合った映画監督フランシス・コッポラと親友になり、共に映像製作会社アメリカン・ゾエトロープ社を立ち上げる。この時1969年、ジョージ25歳、コッポラ29歳。1977年、33歳の時に公開した『スターウォーズ』が空前の大ヒットを記録。事前に監督料を低く設定する代わりに商品版権40%を手にする契約を交わしていたので、同シリーズは莫大な利益を生んでいる。コッポラと同じぐらい親しいスティーブン・スピルバーグ監督と共同で製作した『インディ・ジョーンズ』シリーズも大ヒットを記録。これらの利益は自身の会社ルーカス・フィルムに還元されている。映画におけるデジタルサウンドの音響環境への貢献も高い。現在、第二次大戦の黒人パイロットを主人公とした物語を企画中。この監督には普通の映画を撮って欲しく無いという諸賢も多かろう。スター・ウォーズの続編や、また新たなSFや冒険の世界を切り開いてくれる事を期待する。
ちなみに、莫大な利益的な成功の反面、質素な生活をしているらしく、彼が住んでいるカルフォルニアのサンアンセルモのファーストフード店にふらりと現れる事があるのだとか。
George Lucus(IMDb、英語)スター・ウォーズ エピソードⅥ-(IMDb、英語)