ボンドガール(1947~)
以下にあるカサンドラ・ハリスは、ボンドガールの中で唯一、ジェームズ・ボンド役の俳優と結婚した人物である。とはいえ、彼女が出演した「ユア・アイズ・オンリー」のボンド役はロジャー・ムーアであり、結婚した相手はその二代先のボンド、ピアース・ブロスナンである。また余談ではあるが、作中でもボンドが結婚する相手が2人おり、潜入の為の偽装結婚として「二度死ぬ」のアキ、恋愛による真の結婚として「女王陛下の007」のトレーシーがそれである。演じた女優は前者が若林映子、後者がダイアナ・リグ。

[19]ロイス・チャイルズ。登場作品は「ムーンレイカー」。テキサス生まれのアメリカ人、登場時年齢は33歳。[20]キャロル・ブーケ。登場作品は「ユア・アイズ・オンリー」。セーヌ生まれのフランス人、24歳。[21]リン=ホリー・ジョンソン。登場作品は「ユア・アイズ・オンリー」。シカゴ生まれのアメリカ人、23歳。[22]カサンドラ・ハリス。登場作品は「ユア・アイズ・オンリー」。シドニー生まれのオーストラリア人、29歳。[23]キム・ベイジンガー。登場作品は「ネバーセイ・ネバーアゲイン」。ジョージア出身のアメリカ人、30歳。[24]クリスティーナ・ウェイボーン。登場作品は「オクトパシー」。スモーランド生まれのスェーデン人、33歳。[25]タニア・ロバーツ。登場作品は「美しき獲物たち」。ニューヨーク生まれのアメリカ人、30歳。[26]マリアム・ダボ。登場作品は「リビング・デイライツ」。ロンドン生まれのイギリス人、27歳。[27]タリサ・ソト。登場作品は「消されたライセンス」。ニューヨーク生まれのアメリカ人、22歳。[28]キャリー・ローウェル。登場作品は「消されたライセンス」。ニューヨーク生まれのアメリカ人、28歳。[29]イザベラ・スコルプコ。登場作品は「ゴールデンアイ」。ビャクィストク生まれのポーランド人、25歳。[30]ミシェル・ヨー。登場作品は「トォモロー・ネバー・ダイ」。マレーシア生まれのアメリカ人、35歳。[31]テリー・ハッチャー。登場作品は「トォモロー・ネバー・ダイ」。カリフォルニア生まれのアメリカ人、33歳。[32]デニス・リチャーズ。登場作品は「ワールド・イズ・ノット・イナフ」。イリノイ生まれのアメリカ人、28歳。[33]ハル・ベリー。登場作品は「ダイ・アナザーデイ」。オハイオ生まれのアメリカ人、36歳。[34]ロザムンド・パイク。登場作品は「ダイ・アナザー・デイ」。ロンドン生まれのイギリス人、23歳。[35]エヴァ・グリーン。登場作品は「カジノ・ロワイヤル」。パリ生まれのフランス人、26歳。[36]オリガ・キュレリンコ。登場作品は「慰めの報酬」。ウクライナ生まれのフランス人、29歳。
ちなみに前編に続けて、クリーブランド州立大学が独自に調査した所によると、ボンドガールの平均年齢は26歳前後、髪の毛は意外にも黒髪が最も多く40%を占め、ブロンド27%、ブラウン19%、赤毛9%と続く。人種は白人が75%以上を占め、アジア人8%、黒人7%、その他数%と続く。
007は作品製作前からある程度の基本設定が完成されたアクション物語である。言わばマンネリ化という現象に陥っているが、むしろこのマンネリ化を楽しもうというファンたちも少なくない。それにせよ、ボンドガールは「強く美しき女性」「ボンドと恋に落ち性的関係を結ぶ女性」「ボンドを出し抜こうとする女性」という枠から脱しきれずにいる。思う様か弱い女性であったり、少々重量のある肉付きの良い女性であったり、最後までプラトニックな関係を維持したり――――ボンドガールの在り方を、一度見直す時期ではないかしらん。