NTTアイティ株式会社(以下、NTTアイティ)は、2010年7月7日から、簡易入退管理システム『MagicFinder/Gate(マジックファインダー/ゲート)』の販売を開始している。
『MagicFinder/Gate』は、本人確認に使用する社員証、入館カード、保護者カードなど、入退管理用IDカードの顔写真に埋め込んだ「電子透かし」によって認証を行うシステム。
入退の際には、IDカードの顔写真に埋め込まれた「電子透かし」からID番号を検出し、認証結果を音声とPC画面で知らせてくれる。ICカードとは異なり、名刺サイズ用紙に対応したプリンタを使ってプリントする方式のため、IDカードが、簡単・低価格にその場で作成できる。
特長としては、「電子透かし」のセキュリティにより、他人がカードを作成することができない点や、顔写真に電子透かしを入れるため、顔写真のすげ替えができない点、市販のプリンタ、PC、USBカメラを使用して、その場でカードが発行できる点などが挙げられる。
「電子透かし」とは、情報をある種の模様として画像全体に埋め込む技術のこと。デジタル著作権管理にも用いられている。
価格は、ソフトウェアパッケージが、514,000円(税別)、透かし埋込モジュールが、200ID当り34,000円(税別)となっている。
切手や紙幣の「透かし」とは若干異なる印刷透かしは、PC/プリンタ関連技術の進歩により専用機でなくても実現可能となっているが、今回の製品はその汎用性を利用してのもの。セキュリティという定義があいまいであるが知っておかないといけないようなITビジネス用語がついてくると、製品の値段は跳ね上がる。どれだけ安価でユーザーへ貢献できるかが、扱うベンダーの腕のみせどころとなるだろう。
NTTアイティ株式会社リリース詳細ページ