マイク・マイヤーズ(1963~)
ドリームワークス配給の名作CGアニメ映画『シュレック』シリーズでリリアン王妃役のジュリー・アンドリュースが共演している人物、それが主人公の怪物シュレック役を演ずるマイク・マイヤーズである。『オースティン・パワーズ』で超が付くほどの好演技をみせている名コメディアン俳優だ。
1963年、カナダのオンタリオに生まれる。本名はミッチェル・ジョーン・マイヤーズ。3人兄弟の末っ子。父はイギリス陸軍の技師、母はイギリス空軍の事務主任である。この両親は共にイギリスのリバプール出身であるが、軍の仕事でカナダに赴いていた。少年時代から既に演劇の世界へ進む事を決意していたマイクは、1971年、8歳にてコマーシャルへ出演、1973年、10歳の頃にも同じくコマーシャルへ出演し、そのどちらも好評を博する。学校へ進むとコメディアンとしての資質が多分に発揮され始め、高校時代には常に周囲の人々を笑わせていた大人気者になっている。1982年、19歳、高校を卒業すると早速シカゴへ渡り、名門の即興コメディ劇団「セカンド・シティ」のメンバーとして参加する。1989年、26歳からはやはり名門と言えるコメディ番組「サタデーナイトライブ(SNL)」へのレギュラー出演を果たして人気を博し、コメディアンとしての地盤を固める。1992年、29歳、「SNL」で特に人気のあったコーナーを『ウェインズ・ワールド』として映画化し、マイクはここで映画初出演と共に脚本、製作も担当している。1997年、34歳、名スパイ映画『007』シリーズをパロディとした『オースティン・パワーズ』で同じく主演、脚本、製作を担当し、同作品の大ヒットと共にスターダムを駆け上がる。以後、『オースティン・パワーズ』シリーズ他、2001年、38歳からは『シュレック』シリーズの声優としても人気を博す。シュレック4作目に当たる最新作『シュレック フォーエバー』は、アメリカでは5月末に公開済み、日本では今年の12月に公開予定である。
1993年、30歳にて女優ロビンと結婚するも、14年後の2007年、44歳にて破局。アイスホッケーの大ファンであり、飼っている3匹の犬にはホッケー選手の名前が付けられている。
ちなみに、オースティン《Austin》は元イギリスの自動車会社。20世紀初頭の登場から半世紀で大成長を遂げた会社であったが、その後衰退、1970年以降は「低価格、低品質」として市民にそっぽを向かれていた。アメリカのGM社買収後、このGM社も例の如く破綻、2005年からは中国の南京汽車社の傘下にある。
ムービーデータベース(IMDb、英語)<a href=" http://www.imdb.com/name/nm0000196/" target="_blank">Mike Myers (IMDb、英語)</a>