富士フイルム株式会社は、2010年3月18日にシンガポールのセントーサ島にソフトオープンしたテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」に、「FUJIFILM 3Dプリントシステム」の海外一号機を導入したことを発表した。
今回、「FUJIFILM 3Dプリントシステム」の導入により実現する3D写真プリントサービスは、「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」内の写真スタジオ「ダークルーム」において提供されており、被写体を3D撮影し、ウッディ・ウッドペッカーなど人気アニメキャラクターを使ったテンプレートと合成の上、3Dプリントとしてその場で受け取れるというもの。
「FUJIFILM 3Dプリントシステム」とは、3Dデジタルカメラで撮影した画像から、自然な立体感をもつ高画質3Dプリントを簡単に作成できるシステムのこと。プリンター本体とパソコンを組み合わせたコンパクトなシステムで設置がしやすく、観光地やテーマパーク、イベント会場、レジャー施設などにおける3Dプリントの提供を可能にするものとして、2010年2月に開発された。
「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」が含まれる「リゾート・ワールド・セントーサ」とは、他にも多くのアトラクション施設に加え、6つのホテル(客室合計数1,800室)やカジノなどの数多くのエンターテイメン施設を含む、広さ49ヘクタールに及ぶ東南アジア最大の統合型リゾート施設のこと。
ちなみに、「ライドフォト」とは、施設内の各アトラクションに1箇所以上固定カメラを設置して、アトラクションを楽しむ利用者の写真を撮影、アトラクション終了直後にプリントを販売するサービスのこと。
見る対象を3D化する技術が隆盛となっているが、今回のサービスは映像の中にユーザーが溶け込むというもの。自身がキャラクターの一部となることで、楽しさも倍増するかも。
富士フイルム株式会社リリース