日本生命保険相互会社と第一生命保険株式会社は、企業年金ビジネスサービス株式会社と共同で、確定給付企業年金を契約している利用者の利便性向上を目的に、平成22年5月にインターネットを活用した新しい企業年金事務サービス『確定給付企業年金オンラインサービス』を開発し、6月から順次サービスを提供することを発表した。
『確定給付企業年金オンラインサービス』は、これまで書類の郵送等で行っていた確定給付企業年金の加入・脱退等の各種手続きを、インターネットで行えるようにするというもの。このことにより、手続きに要する期間が大幅に短縮されるとともに、確定給付企業年金の加入者情報や年金額がインターネットで確認できるなど、利用者の利便性が大きく向上するとみられている。
ちなみに、確定給付企業年金とは、老後の受給額を前もって確定した年金のこと。また、確定拠出企業年金は、掛け金(拠出額)が確定している年金のこと。
なお、第一生命保険は、2010年4月1日に国内大手で初めて株式会社化して東京証券取引所に上場している。
インターネット上で提供される情報の信ぴょう性が試されている。守る手立ては、ユーザーを特定するための認証の強化であり、もしくはサービスの提供に用いるサーバー自体を堅牢にすることに集約されるが、最大のハードルは、データを扱うのが人間であることは認識しておく必要があるのではないだろうか。
日本生命保険相互会社第一生命保険株式会社リリース