
2010年6月17日に、マイクロソフト社の大人気ソフトの最新版「Office 2010」が発売を開始した。それに伴い、様々なパソコンメーカーからも、「Office 2010」をプリインストールしたパソコンが一斉に発売されている。
プリインストール版の「Office 2010」は、今までのプリインストール版のOfficeソフトとは、仕組みが異なる。どう違うかというと、今までのプリインストール版のOfficeソフトはパソコンの初期設定が終わればすぐに使える仕様になっていたが、「Office 2010」のプリインストール版は、初回起動の際にプロダクトキーの入力が必要となるのだ。
従来のプリインストール版Officeにもプロダクトキーやライセンス認証はあったが、それが必要となるのはOfficeを再インストールしないといけない場合だけだった。
今までOfficeは設定が終了していたから「Office 2010」も大丈夫だろうという考えを持っている人は注意が必要だ。プロダクトキーはパソコンに同梱されているインストールDVDに付属しているが、よくチェックを行わず捨ててしまう人も多い。
マイクロソフト社は、「パソコンを取り出した後に箱を捨ててしまうユーザーが多いが、OfficeのインストールDVDやそのパッケージを紛失してしまうと、初回起動時に必要なプロダクトキーがわからなくなってしまうので注意してほしい」と呼びかけている。
もう一点従来のプリインストール版と異なる点がある。従来ではライセンス認証はインターネット経由で自動で行われていたが、「Office 2010」のプリインストール版では、初回起動から30日以内に、インターネット、もしくは電話でライセンス認証を行う必要があるという点だ。ライセンス認証を行わないと使用ができなくなるため、忘れずにライセンス認証を行わなければならない。
海外で提供されているプリインストール版のOfficeではすでにこの形式が取られており、「Office 2010」のプリインストール版で海外と同じ仕様に踏み切ることにしたという。
仕様が変わるため、初めはユーザーも戸惑うと思うが、ソフトはコピー品なども出回っているため、厳重な情報の管理が必要となるので、ユーザーにも理解をしてもらいたいところだ。
インストールDVDをなくしたり、パッケージを捨てたりするのはよくあることだが、パッケージには重要な情報が書かれていることが多いので、今後は箱も大事に保管しておいてほしいと思う。

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