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[軽快なヒューマニズム・アクションを描き出す]

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[軽快なヒューマニズム・アクションを描き出す]

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ジョン・スタージェス(1910~)
黒澤明『七人の侍』のカメラ技法から物語設定に至るまで、これらの芸術性がハリウッドに与えた影響はあまりに大きい。イライジャ・ウッド主演『ロードオブザリング/二つの塔』やトム・クルーズ主演『ラストサムライ』などの合戦シーンはまさに同作品の画面構成が引用されているのだし、そもそもスティーブン・スピルバーグ監督などは新作を製作する前にこの作品を必ず観直しているなどという話もある。そしてこの作品はアメリカでもリメイクが施された。題名は『荒野の七人』、監督はジョン・スタージェスである。
ジョン・スタージェス
黒澤明と同じ1910年、アメリカのイリノイにて生まれる。映画技術の誕生期ゆえ、ジョンもまた幼少期から映画に興味があった。1932年、22歳、ハリウッドの映画会社に入り、映画製作の編集者となる。1939年、29歳、第二次世界大戦が始まるとアメリカ空軍に所属し、兵士のトレーニング用映像を製作する仕事に従事する。終戦後、1946年、36歳より監督として映画製作を始めるが、始めはB級映画を取り扱うに留まる。転機となったのは1955年、45歳、『日本人の勲章』を公開してから。同作品がアカデミー賞にノミネートされたのを契機に本格的な監督業が始まり、以後、ヒューマニズム的なドラマと軽快なアクションを組み合わせた、明朗な作品を描き続けて行く。西部開拓時代の実話を基にした『OK牧場の決闘』、ヘミングウェイ原作『老人と海』、先述の『荒野の七人』、『鷹は舞い降りた』などが有名である。その中でも1963年、53歳、ナチスの捕虜収容所から脱走した兵士たちを描く、スティーブ・マクィーン主演『大脱走』は、諸賢も地上派のロードショーなどで何度か目にしているところであろう。余談ではあるが、戦争の陰惨な雰囲気に頼らない、とびきり軽快で明るく勇ましいこのアクション作品は、実話である。本作品は、アカデミー賞編集賞にノミネートされた。

作中に登場する設定は、おおまか史実通りである。実際に脱走が行われたのは、1944年3月24日、ドイツのベルリン南東にあるザーガン航空兵捕虜収容所。脱走予定者220名であったが掘削トンネルが森から約5メートル手前である事が当日に判明し、76名が逃走した時点でドイツ兵に発見される。ドイツ当局は脱走兵の捜索に7万人もの兵力を投入し、50名を逮捕し射殺、12名を収容所へ再収監した。行方不明となった14名の内、無事に帰路が確認されているのはわずか3名であったとの事である。この大脱走はドイツ兵力の拡散に成功し、ナチス崩壊を支えた歴史の一幕となった。

外部リンク

ムービーデータベース(IMDb、英語)
John Sturges(IMDb、英語)

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