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2025年06月17日(火)
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[人々をとことん熱狂させた、香港の芸術武道家]

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[人々をとことん熱狂させた、香港の芸術武道家]

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李小龍(1940~)
スティーブ・マックイーンの武術師範であった武道家、彼こそが他ならぬ李小龍、ブルース・リーである。小柄に見えるが引き締まった頑丈な肉体、鮮烈な回し蹴り、瞬速の裏拳、そして屈託の無いコミカルな笑みと、肉迫する鬼のような形相――人びとを熱狂させるに十分な魅力を持ったこの偉大な俳優が、早くしてこの世を去ったのは本当に惜しむべき事である。
李小龍
1940年の午前8時、辰の年の辰の刻、アメリカのサンフランシスコにて生まれる。本名は李振藩。父は役者。5人兄弟の次男である。役者である父は息子たちにも自分の仕事を継がせ、ブルースも生後3ヶ月の時点から映画への出演を果たしている。1941年、1歳、本国の香港に戻った李一家であるが、第二次世界大戦の激化で俳優業が一時的に停止。再開したのは終戦後、1946年、5歳。この時分から本格的に中国武術、詠春拳の指導を受け始める。こうして俳優としては至って順調なキャリアを積んでいった彼であるが、1956年、16歳頃になると若い学生らしい無秩序な激情に身を委ねるようになり、喧嘩や恋愛の耐えぬ日々が続く。ただし中国武術の技術や才能は本物で、始めたばかりのボクシングで3年連続学生チャンピョンを1ラウンドでKOさせたという逸話があるぐらいである。1958年、18歳、父が息子の将来を心配して単身アメリカへ移住させる。目が覚めたのか大人になったのか、とにかくブルースは真面目に新聞配達のアルバイトをこなしながら学業に専念するようになり、その後ワシントン大学哲学科へ進学。卒業すると武術道場「振藩国術館」で拳法を教授しつつ、高校で哲学教師の鞭を取る。1964年、24歳、道場の門弟でありワシントン大学の友人、29歳のリンダ・エメリーと結婚。この頃から再び俳優業への情熱を描き始めたブルースは、1966年、26歳にてテレビドラマの出演を果たし、キレのある斬新な武術で大きな存在感を示す。1971年、31歳、香港映画『ドラゴン危機一髪』に主演し、たちまちスターダムにのし上がると、『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』で更なる人気を博し、『燃えよドラゴン』にてハリウッド映画に進出する。しかしブルースは、この作品における世界的な大成功を目にする事は無かった。

1973年、33歳、『死亡遊戯』の打ち合わせ中に昏睡状態に陥った彼は、そのまま病院に搬送され、死亡が確認される。死因は脳浮腫。背中の古傷の為に長年使用していた痛み止め薬が原因ではないかとされている。10万人の参列者が詰め寄せた彼の盛大な葬儀の光景は、作品『死亡遊戯』の中で実際に映像として使われている。そして、不幸は再び起きた。1994年、父のマーシャル・アーツと演技力を受け継ぐ息子ブライトン・リーが、撮影中、空砲であるはずの拳銃から実弾が発射された事により、そのままこの世を去る事となった。享年26歳である。

またちなみにこちらも至極残念な話ではあるが、香港の九龍地区に現存するブルース・リーの旧邸宅は、現在ある種の意味合いを持つ安モーテルとして機能してしまっている。昨年あたりからブルース・リー記念館の創設が検討されているらしいのだが、一ファンとして早急にこの事業を完遂させて欲しいところである。

外部リンク

ムービーデータベース(IMDb、英語)
Bruce Lee (IMDb、英語)

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