レオナルド・ディカプリオ(1974~)
『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『アビエイター』、『ディパーテッド』、『シャッター・アイランド』といったマーティン・スコセッシ監督作品の主演を演じている人物、それがレオナルド・ディカプリオである。彼は粘り強い存在感を発揮せしめ、物語をよりドラマティックに惹き立てている。1912年のタイタニック号沈没を描いた『タイタニック』の青年ジャック役にて、一躍その名を知らしめた人物だ。
1974年、アメリカのロサンゼルスにて生まれる。本名はレオナルド・ウィルヘルム・ディカプリオ。父は元ヒッピーの漫画家。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画鑑賞中に初めて母のお腹を蹴った事から名前が付けられた。生後間もなく両親が離婚し、母に引きとたれる。1984年、10歳、父の再婚相手の息子がCM子役として活動している事に影響を受け、俳優を目指し始める。1988年、14歳、CMに初出演を果たし、続けてテレビドラマへの出演が決まる。地道にキャリアを重ねた後、1993年、19歳、映画『ギルバート・グレイプ』にてアカデミー助演男優賞にノミネート、俳優として注目される。『ロミオ+ジュリエット』で人気を博した後、ジェームズ・キャメロン監督『タイタニック』にて大成功を博し、一気にスターダムを駆け上がる。『タイタニック』直後はアイドル俳優として実力を軽視されていた彼であるが、『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『アビエイター』、スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス共演『キャッチミーイフユーキャン』、『ブラッド・ダイヤモンド』といったドラマ作品にて好演し、俳優としての地盤を固める。以後もドラマ作品を中心に出演を続ける一方、ショーン・ペン主演『リチャード・ニクソンを暗殺を企てた男』のように、プロデューサー、脚本家などで製作に携わる事もある。
大きな恋愛を幾つか経験しているが、結婚には至って居ない。ハイブリッドカーを中心にした環境活動を積極的に行っている。ベジタリアン。ケイト・ウィンスレット、トビー・マグワイアと市乳。母の故郷であるドイツへ度々来訪していた事もあって、幾らかのドイツ語が話せる。日本に好感を持っており、『ヤッターマン』、『AKIRA』といった日本アニメ、そして京都の街が好きである。
ちなみに、レオナルドの尊敬する俳優はロバート・デ・ニーロ、ジャック・ニコルソン、メリル・ストリープ。影響を受けた映画は『自転車泥棒』、『タクシードライバー』、『アラビアのロレンス』、『8 1/2』、『第三の男』、『用心棒』、『シャイニング』、『エデンの東』。言われてみればなるほど、確かにこれらの俳優、作品の全てを、彼の演技の中に垣間見る事が出来るような気がする。