アイリスオーヤマ株式会社は、FMラジオの緊急地震速報を外部スピーカーから流せる機能を付加した『緊急地震速報機EQA-101』を、2010年3月10日に発売した。
緊急地震速報のチャイムを応用
同社は、2009年8月に家庭用の「緊急地震速報機」を発売したが、「人が多く集まる事務所や病院、工場などでも使いたい」という意見も多く、新製品の『緊急地震速報機EQA-101』では、外部スピーカーおよび外部アンテナを接続できる端子が追加された。
本製品は、基本的にFMラジオと同じ構造になっている。しかし、普段は音声出力がOFFになっているため、無音のままだ。しかし、緊急地震速報の際に流される共通のチャイムを受信した瞬間から音声がONとなり、最大85dBでラジオの音声が流されるわけである。
このため、地震による強い揺れ(S波/主要動)が起こるまでの数秒間で地震災害に対する自己防衛行動(キャビネット・機械・窓から離れるなど)ができ、地震被害の軽減に効果を発揮する。
新機能である外部スピーカー接続では、直径3.5モノラルミニプラグ、アンプ非内蔵接続可能機器、入力インピーダンス8Ωのスピーカーが接続できる。外部アンテナは75ΩのF型コネクタを使用する。待機時の消費電力は約0.8Wで、1か月の電気代は約9円となっている。
もちろん、FMラジオを受信するだけなので、契約料、月額使用料、管理費は不要だ。価格はオープンながら、市場想定価格は14,000円前後となっている。
Editor's eyes
本製品は、FM放送の緊急地震速報を利用するわけだが、当然のようにFM波を受信できなければ話にならない。また、緊急地震速報を流すFM局とそうでない局があり、同社のWebページで地元のFM局が対応しているかどうかを確認する必要がある。
アイリスオーヤマ株式会社リリース