携帯電話などにも搭載され、その利用範囲が拡大している「FeliCa」(フェリカ)。このフェリカを使って書店を活性化するプロジェクトが始動した。
今回、ブルーオーシャンセンター株式会社と日本書店商業組合連合会が共同で実施するフェリカ書店ポータルサイト化事業
「タッチホン」(本)は、書店のフェリカスペースを広告枠として一般企業に販売するというもの。
タッチするだけで様々な情報を獲得できるという特徴を活かし、本の販売だけを意外にも一般企業からの広告収入を書店の収益に加えようというのがこの事業の主な狙い。
日書連加盟の全国5869店舗で開始されるこのサービス。書店は広告収入を得ることができ、ユーザーは新しい情報をいち早く知ることができるなど、双方にとって大きなメリットとなる。
既に宣伝会議をはじめ大手化粧品メーカーのプロモーションが決定、大手旅行会社や大手食品メーカーなどが検討を始めているなど、広告を出稿する側の期待も大きい模様。
書籍のネット販売や電子書籍市場が成長している昨今、リアル書店にとって厳しい状況が続いているが、こういった取り組みを契機に、リアル書店の新たな価値が見出される機会は今後も増えていくだろう。
http://www.bocenter.co.jp/customer/felica.html