
ブロードアース株式会社は、ロケーションフリーで安心・安全に業務を行うためのクラウドサービス『Office Gate』の提供を開始することを発表した。
『Office Gate』は、専用PCを購入する必要はなく、今あるPCに、指紋認証付きUSBをさすだけでサービスが利用できるようになるものだ。指紋認証付きUSBの中には、専用OS、ネットワーククライアント、リモートデスクトップを搭載しており、シンクライアント導入時の課題をクリアすることができるという。
シンクライアントとは、機能をパソコンなどのクライアント側に持たせるのではなく、サーバー側にデータや処理の機能を持たせる仕組みのことである。クライアント側ではキーボードやマウスによる入力、ディスプレーでの表示といった機能しか装備されない。日本ではセキュリティー面で注目されているようだが、消費リソースが少なくて済むこともあり、シンクライアントに対するサーバー側がクラウド・コンピューティングと位置付けられる。
クラウド・コンピューティングとは、ネットワークを通じてコンピューターの処理能力や記憶領域を利用する新しいITの利用形態である。その最大の利点は、利用者はクラウドの詳細を知る必要もなければ、その処理能力や記憶領域がなくなることも気にせずにそのサービスを受けられることにある。
GoogleやAmazon.comが、『クラウド・プラットフォーム・サービス』を提供していることは周知のことである。情報漏えいの原因には、人的要因が大きく影響する。企業内対策としてのシンクライアント活用は、必然のものかもしれない。
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http://www.broadearth.co.jp/(編集部 上田真之)