(画像はプレスリリースより)
演劇の企画・上演を行うunfruitful(アンフルットフル)は、ニューヨークと日本で上演を予定する井上ひさし原作の舞台作品「父と暮せば」に向けてのクラウドファンディングを公開した。
「父と暮せば」は、原爆投下3年後の広島を舞台とする父と娘の絆の物語。アメリカの人と共同上演することにより、社会的でデリケートな事象を避けるのではなく、アートの力によって隔たりを乗り越えることを目的としている。
イギリスの世論調査会社YouGovの2015年の調査では、アメリカ人の46%が日本への原爆投下が「正しい」と答えたが、若い世代では否定する意見が強く、18歳~29歳と30歳~44歳の年齢層では原爆投下を「誤り」とする回答がそれぞれ45%、36%を占め「正しい」とする回答を上回った。
舞台を計画するアンフルットフルは、日本に関心を持つアメリカ人は原爆について純粋に「知りたい」と言っていたことから、表現することの大切さを教わったという。また今回のプロジェクトは被害者意識からくるものではなく、アメリカ人の考えを訂正しようとする動きでもないとしている。
■クラウドファンディングサイトgogetfunding
https://gogetfunding.com/the-face-of-jizo-play/