JTBの「共感トラベラー」で、利用者がつくる旅を実現！

株式会社ジェイティービーは、2012年9月26日、ソーシャル旅行サービス「共感トラベラー」を、9月27日から開始することを発表した。

同サービスは、旅行客が発案した“旅行アイデア”を、PCやスマートフォン向けの専用サイト上に書き込み、アイデアに“共感”する「閲覧者」とともに、サイト上で旅行プランを具体化していき、一定数の参加希望者が集まった場合に、同社が「商品化」するというもの。

扱う「旅行」は、サービスを提供する側である旅行会社が企画する、いわゆる「パッケージツアー」とは異なり、旅行客同士がそれぞれの趣味や実現したいことを持ちより、“書き込み”によって内容の検討を重ねて実現を目指すといった、趣味性の高いものが想定されているようだ。

なお、専用サイトでは、アイデアに共感する他の「旅行客」が、意見を出しやすい環境を考えたり、ソーシャルメディアを通じて、情報が知人に“拡散”していくことも期待でき、提供者・参加者双方がその「旅行」に対して、馴染みやすくなるという効果もありそうだ。

また、サイトでは、同社のツアー担当者が、“旅行のプロ”として参加する予定で、現地の情報や「旅行」に際してのアドバイスなどの提供もを行われるとのこと。

同社では、SNSを媒介としたユーザー主導型の新たな旅行スタイルである「ソーシャル旅行市場」を今後成長が見込まれる分野としており、そういったソーシャルサイトのノウハウを有するベンダとの提携により、今回のサービスを育てていきたいようだ。

今回の取り組みは、決して提供する側のアイデアが枯渇したわけではなく、ユーザーを巻き込んでゆくマーケティング手法のひとつといえるのではないだろうか。旅行をイベントと捉えるなら、そういったイベントが成功するか否かの「責任」を共有するかのようなアプローチではあるが、料金を払うのは、あくまでも「旅行者」であることも忘れないでおきたいものだ。



株式会社ジェイティービー
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