人の移動の「導線」をカードとともに - JALとJR九州で「JMB JQ SUGOCA」発行へ

日本航空株式会社（以下、JAL）と九州旅客鉄道株式会社（以下、JR九州）は、2012年9月19日、利用者へのサービス向上と新規需要の創出を目的として業務提携を行い、新提携カード『JMB JQ SUGOCA』の発行に合意したことを発表した。

今回の提携により、『JMB JQ SUGOCA』は、JALのマイレージプログラム「JALマイレージバンク」と、JR九州の交通系ICカード乗車券「SUGOCA」や、JR九州クレジットカード「JQCARD」のサービス特典を併せ持ったクレジットカード機能一体型カードとなる。

また、同カードに限定した特典として、「JALマイレージバンク」の“マイル”と“JQポイント”の相互交換が可能となる。ただし、“SUGOCAポイント”から“マイル”への直接の交換はできないが、“マイル”を“JQポイント”と交換した上で、「SUGOCA」の“SF”に交換することは可能。

なお、クレジット発行会社は、イオンクレジットサービス株式会社で、クレジット国際ブランドは、VISA、Master、JCBとなっており、カード発行は、2013年秋の予定。

9月19日に株式の再上場を果たしたJAL。初値は3,810円で、時価総額は約6,900億円ともいわれているそうだ。企業再生支援機構などが所有する同社株はすべて売却され、公的支援も終了することで、改めて、企業戦略の練り直しが図られる中、今回の業務提携が、「殿様商売」の弊害が企業の存続を危ぶむ事態にまで蝕んでいた、その企業風土が、ようやく利用者へのサービス向上に目を向けるようになった兆しと捉えたいところだ。



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