ブラザー販売株式会社は、2012年8月20日、職業用刺しゅうミシン「PRシリーズ」の最上位機種『PR1000e』を、9月5日から発売することを発表した。
今回の製品は、生産性の大幅な向上を実現するとともに、操作性も大幅に向上させることで、工業用・職業用刺しゅうミシンの使用経験のない人にも、簡単に使いこなせることを目的としており、特長として、毎分最大1,000針の縫製速度に加えて、針数をこれまでの6針から10針と増やしたことで、縫製時間を約15%短縮した点や、針の付近にカメラを搭載し、刺しゅう位置や糸切れポイントを高精細液晶ディスプレイで確認できるようにした点、同ブランド独自の「NEW上糸通しシステム」の導入などの点などが挙げられている。
希望小売価格は、1,207,500円(税込)、目標販売台数は、年100台としている。
ちなみに、「職業用ミシン」とは、仕立て物を扱う店舗やミシンの洋裁などに使用する個人向けの直線縫い専用ミシンのこと。洋裁用ミシンと呼ぶ場合もある。「家庭用ミシン」に比べて2倍程度のスピードで縫うことができる。また、「NEW上糸通しシステム」は、開閉する糸通し穴の仕組みで糸を保持し、糸立て台上部のバーの稼働により糸を繰り出す距離が一定化され、10針でも糸が絡まず、糸切れリスクを軽減するというもの。
先日閉会式を終えたロンドン五輪の何が記憶に残るかといえば、柔道における「ジュリ」の出現ではないだろうか。ビデオ映像を基にした、主審副審にすべてをゆだねない改革は、ポイント競技と化した柔道ではやむを得ないということか。偶然性も必要なスポーツの世界に比べ、「正確性」が何よりも求められる業界では、今回の改造には議論の余地はないのかもしれない。
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