富士通フロンテック株式会社は、2013年1月22日、セルフ精算レジ『TeamPoS/SP』の販売開始を発表した。
『TeamPoS/SP』は、チェッカー1人で通常の2人制レーンPOSのように、迅速な商品のスキャニングが可能になっており、また、会計時にセルフレジのように購買客それぞれのペースで支払いを行うことも可能なため、通常のレーンPOSに比べて、レジの待ち時間を3分の2に短縮できるとのこと。加えて、通常2人制で運用していたチェックアウト業務を1人でまかなうことが可能になることから、余った人員を別業務にあてることができ、適切な要員配置が可能になるといった効果もあるようだ。
さらに、チェッカーが現金を扱わないため、チェッカーの負担軽減や違算防止に寄与し、また、現金機内の現金在高を確定する必要がある場合でも、ペイメントステーション内部で現金を還流させ在高点検(精査)を行うことが可能なため、作業にかかる負担を大幅に軽減できる。
一方、ペイメントステーションでは、購買客自身で支払をするため、自分のペースで会計が可能となり、また、音声ガイダンスによるサポートで、支払操作に迷うことなく、スムーズな会計が可能。ペイメントステーション自体は、自由に設置する事ができることから、「離して設置した場合(利用客が空いている場所を自由に選べる)」、「隣接して設置した場合(カゴ抜けの防止や、利用客がカゴを持って移動する距離を短縮できる)」といった選択もでき、店舗レイアウトに柔軟に対応できるようだ。
事前に「東京ビッグサイト」で確認できるチャンスも
なお、同製品は、2013年2月13日から2月15日の期間に、東京ビッグサイトで行われる「第47回スーパーマーケットトレードショウ」と、2013年3月5日から3月8日までの「リテールテックJAPAN2013」に出展される予定となっており、販売目標は、今後3年間で、スキャニングステーション2,000台、ペイメントステーション3,000台(日本国内)となっている。
標準価格(税別)は、スキャニングステーションが、573,000円から、ペイメントステーションが、1,664,000円からとなっており、出荷時期は、5月上旬からの予定。
販売する側が提供するサービスの範囲がどこまでかといった議論が起こりそうな感も否めないようだが、セルフレジの部分での「サポート」は、店舗個別の修正も可能ではないだろうか。公共の場で「コンシェルジェ」の登場もみられる現在、支払う際にも「自己責任」よりも「安全」が求められよう。
富士通フロンテック株式会社リリース