2010年リリース
イギリスの6人組ファンク・バンドが2010年に発表したアルバム。ギターとサックスのダブル・スパイスが程よく効き、ドラムやベースでしっかりと脇を固めた傑作。ファンクの魅力を見事に抽出し、縦ノリで踊りやすいサウンドになっている。
(画像はAmazonより)
ファンク特有のワウペダルを多用した印象的なリフで道筋を作り、その上にサックスで装飾しながらドラムやベースで隙間を埋めていく。ゲスト・ヴォーカルを迎えた曲もあり、ヴォーカルさえも楽器の一部であるかのように練り上げられた展開は職人芸。誰が主役というわけではない。全体で雰囲気を作り、楽器が重なっていく毎に1+1が10にも20にもなるような相乗効果を生み出している。BPMはやや速めでどの曲もほぼ一定なのに、飽きさせることなくずっと踊り続けることができるのはやはり曲の展開とアレンジの質が高いからだ。
ファンクの熱量もありながら、おしゃれな一面も感じてしまうのは彼らの武器かもしれない。
(松本 良太)
収録曲
1.VFUNK
2.CONFESSION
3.ERIC FM
4.I KEEP HEADING ON
5.COLD TOAST
6.RE-USE ME
7.I CAN'T LIVE WITHOUT YOU
8.FAST TRACK
9.SHEPARD'S PIE
10.AFRO BEAT
11.PACKIN' UP
12.RED FLAMES
13.FUNKY RETRO