2010年リリース
メジャーデビュー前の2006年にライジング・サンに出演し、当時から評価の高かったバンドのフォース・アルバム。クラブ・ミュージックのエッセンスをふんだんに取り入れた楽曲は異色の雰囲気を漂わせ、ライヴでも唯一無二の世界観でオーディエンスを惹き込む不思議な魅力がこのアルバムからも感じ取れる。
(画像はAmazonより)
彼らの音をひとたび聴くと、今いる場所が普段とは違う場所のように感じることがある。知らないうちに空間を支配されているような感覚。オルタナティヴやエレクトロとカテゴライズされることの多い彼らだが、そういったジャンルを超えるような、何か言葉では説明できないスケールを持っている。哀愁を含んだメロディー、フロアを意識したバンドアレンジ、文学的な歌詞、計算し尽くされた曲の展開、どれをとっても隙が見当たらない。
その音を聴いた瞬間、ライヴ会場にワープしたかのような錯覚を喚起するアルバムだ。
(松本 良太)
収録曲
1.intro = 汽空域
2.潮
3.YES NO
4.アルクアラウンド
5.Klee
6.21.1
7.アンダー
8.シーラカンスと僕
9.明日から
10.表参道26時
11.壁
12.目が明く藍色
13.Paradise of Sunny