ジャジーでヒップなピアノマン
シンガーソングライターであり、自ら鍵盤を弾き歌うピアノマン、矢舟テツロー。2011年8月に5枚目のアルバム『SONGS』をリリースしたばかり。このアルバムを引っ提げ、全国各地でライヴ活動を展開している。
10月22日に熊本のCAFE VIALE、10月23日に福岡のpetrol blueでライヴが決定している。弾き語りもバンド・スタイルもそれぞれ魅力がある。『SONGS』ではバンド・スタイルだっただけに、弾き語りではまた違った表情を見せてくれるだろう。今回はどういう編成なのか、非常に楽しみだ。
(画像はtetsuro yafuneより)
ジャズとポップスのセンスが抜群
矢舟テツローの特徴は、ジャズを身近に感じさせてくれるところだ。親近感がありながら深みのあるジャズ・サウンドにハイ・センスなグッド・メロディーを添えている。メロディーによって深みが少しまろやかになり、一気にポップスの要素を帯びてくる。彼の音楽を形容するならば、まさにエヴァーグリーン。
福岡と熊本のライヴ会場はカフェとバーで、どちらも数十人程度の小さな規模だ。小さい会場ならではのアット・ホームな一体感が、彼の普遍的な音楽と溶け合う瞬間、どういう感情が生まれるのか、実に興味深い。その感情は、おそらくポジティヴだろう。
(松本 良太)
tetsuro yafune