肩書きは〈ブロードキャスター〉
ピーター・バラカン氏は、2002年10月から2009年1月まで雑誌『PLAYBOY』でコラムを連載していた。その連載が『ピーター・バラカン音楽日記』として一つの本にまとまり、2011年9月に発売された。
毎回、1組もしくは2組のミュージシャンを取り上げ、音楽を紹介しながら彼らの人生にまつわるエピソードを織り交ぜ、読む者を飽きさせない内容となっている。バラカン氏らしい、ジャンルにとらわれない評価は非常に信頼できる。ワールド・ミュージックに一歩足を踏み入れたいと思っている方には是非おススメしたい一冊だ。
(画像はピーター・バラカン公式ブログより)
『pbs』について
バラカン氏は、VIEWSIC(現MUSIC ON TV)というCSチャンネルで放送されていた、『pbs』(ピーター・バラカン・ショー)という番組を担当していた。世界中の良質な音楽ばかりを集めて紹介しており、日本に居ながら海外のコアな音楽情報を知ることができる貴重な番組だった。
その『pbs』で、ザ・フジアイという日本人のブルース・ミュージシャンが紹介された。ボトルネックでデルタ・ブルースを奏で、日本人離れした音でありながらも、歌詞は日本語であった。『ピーターバラカン音楽日記』にもザ・フジアイが紹介されている。
バラカン氏は、平日の朝にInter FMで『バラカン・モーニング』という番組を持っている。この本で紹介しているミュージシャンで気になるものがあれば、番組にリクエストしてみるといいだろう。
(松本 良太)
(画像はピーター・バラカン公式ブログより)
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