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2024年05月03日(金)
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UNISONIC HELLOWEENから始まった伝説

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UNISONIC HELLOWEENから始まった伝説

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元HELLOWEENの重鎮が時を越え再びタッグを!

元HELLOWEENの中心人物であった2人が時を越え、再びタッグを組んだ。マイケル・キスクカイ・ハンセンの新バンド『UNISONIC』デビュー・アルバム【UNISONIC】の発売に合わせたプロモーション来日が決定。インストア・イベントも行われる事が発表された。

この機会にマイケル・キスクの道程とジャーマンメタルを改めて振り返ってみよう。今から20年程前、メタルシーンではジャーマンメタルブームが起こった。昨今のメロデスブームに近いモノと考えて頂きたい。大きい意味でのジャーマンメタルは有名所だとスコーピオンズやアクセプト、マイケル・シェンカー。ジャーマンロックになるとカンやルシファーズ・フレンドといった処まで遡るが、今回はあくまでジャーマンメタルに限定してみたい。
ジャーマンメタル

90年代前半にHELLOWEENGAMMA RAYを筆頭にBLIND GUARDIANHEAVENS GATEが人気を博した。また、パワーメタル拠りだったTHUNDERHEADRAGEなども活躍していた。ジャーマンメタルに影響された各国のメタルバンドも近い音楽性の楽曲を発表。日本ではX-JAPANを始め様々なバンドが大きく影響を受け、その恩恵に与っていたのは間違い無い。メタル界ではVIPERHELLOWEENに続く新生代のジャーマンメタルだと人気を集めた。(彼等はブラジル人なので、この時点でジャーマンメタルのカテゴリーは崩壊を始めていた)メンバー間の音楽性の違いからVIPERは分裂。ヴォーカリストのアンドレ・マトスが新たに組んだバンドこそが、あのメロスピの祖とも称されるANGRAであった。その完成された世界観やクラシックを内包した楽曲はスピードメタルを好むメタラーを完全に虜にした。そういったシーンの動向もあり、この時点でジャーマンメタルと言った言葉は殺されたも同然で、その後、シーンを活性化させたANGRASTRATOVARIUSといったバンドがメロディックスピードメタルと呼ばれ始め、完全にジャンルの名称が変わってしまった。今では通じない事の方が多い悲しいジャンル名称、それがジャーマンメタルである…。

さて、ジャーマンメタルの代表的なバンドで、やはり一番知名度があるのはHELLOWEENであるが、彼等は正に〔速いBPM・ツインリード・高い歌声〕を体言していたのだが、カイ・ハンセンの脱退に始まり、ヴォーカリストであるマイケル・キスクの好む音楽性が変わっていった事が大きくバンドに影響し、キスク在籍時ラストアルバムとなった93年の『Chameleon』収録曲には所謂ジャーマンメタル曲は無し。ホーンセクションを導入した曲やパワーバラードにミドルテンポな楽曲等々。決して悪い作品では無かったモノのメタラーからの評価は酷いモノだった。バンドはキスクと袂を分け、後任にPINK CREAM 69のヴォーカルであるアンディ・デリスを向かえHELLOWEENとしての方向性を戻すべくメロディックスピードメタルな楽曲を打ち出していく事に。
キスケの苦悩と解放

HELLOWEENを脱退し自由を手に入れたキスクだが元々実力者でもあり人格者でもあったため、多方面からの様々なアプローチを受ける。カイ・ハンセンGAMMA RAYにゲスト参加後、ソロアルバムを2枚製作。1作目にはキスクが憧れ続けていたバンド、IRON MAIDENのエイドリアン・スミスが参加したりと話題になったが、両作品共にHM/HRという音作りでは無く、ROCK/POPSよりな楽曲と彼の伸びやかな歌声を楽しむ自由な作風であった。メタルサイドのマスコミからは余り良い評価を得られなかった事がメタル界に対するネガティブなイメージをキスクに植え付けた事は間違無く、メタルへの批判的な意見を口にするインタヴューも目に付いた。

2001年、EDGUYのトビアス・サメットのメタルオペラAVANTASIAに参加。この活動が未来に大きな影響を齎すとは誰も思ってもいなかった。2003年には新たなバンドSuparedを結成しアルバムをリリース。打ち込みを取り入れたり、ミドルでヘヴィ目なサウンドの割りに芯がPOPなロックンロール曲が多いのが面白い。売り上げ的には失敗だったが、このアルバムのファンは意外と多かったりする。

脱退後もいつまで経ってもHELLOWEENの影が付き纏う事に嫌気が差したキスクは「HM/HRシーンからの完全引退」をブチ上げて、ファンを落胆させてしまう。2年の沈黙後、イタリアの某レコード会社社長がキスクにHRを歌わせる為のプロジェクトとしてPINK CREAM 69デニス・ワード等と共にPlace Vendomeというプロジェクトを立ち上げる。この社長は同じ様なプロジェクトとしてジョー・リンターナの再生にも大きく尽力している。「音楽性はHRじゃない」と誘われ歌う事になったキスク。いざアルバムが出来上がってみたら「HRじゃないか!?」と、軽く騙されてた事にちょっとご立腹だったそうだが、久々のレコーディングや音楽製作の場が楽しかったという理由でHM/HR界にカムバックしてしまう。

翌年には3作目のソロアルバム『Kiske』を製作。AORに近いそのサウンドは癒し系と言っても良いかもしれない。天気の良い日の午後、お昼寝をしながら聴くと最高の傑作だ。その後、Place Vendomeの2nd製作にも前向きに着手。『Streets Of Fire』はHELLOWEEN時以来のHRかつPOPな快作となりました。この声を聴いて感動した人は多い筈…歌詞の通り、彼の才能を信じて再起を待ちわびたファンには本作は宝物の様なアルバムになっている。

完全復活したマイケル・キスク。ファンは前向きな活動にかなり喜んでいた。
スーパーバンドUNISONIC誕生

2009年、Place Vendomeは新バンドUNISONICへと進化。イニシアチブを取っているのはデニスキスクの2人。勢力的に楽曲製作やライヴ活動を開始し、ライヴではHELLOWEENの楽曲などもカヴァーされていた。UNISONICとしての活動をしながらもトビアスのメタルオペラAVANTASIAのツアーに参加し日本にも来日。実はそのツアー中にメタル系のライヴの感覚を取り戻したりメタルへのネガティブなイメージを解していったとのこと。

そして、同じくツアーに参加していた盟友カイ・ハンセン。彼とまた一緒にバンドを組みたくなった。「GAMMA RAYに加入しないか?」と誘われたキスク、「GAMMA RAYはメタル過ぎるから…」と断るが、キスクは「UNISONICにギタリストとして入るべきじゃない?」と逆に切り出す。実は二人はかなりの仲良しでHELLOWEEN時代にも蟠りは一切無く、むしろキスクにとってはカイがいた時代は楽しかった思い出ばかりだったとのこと。

こうして考えるとGAMMA RAYのアルバム『TO THE METAL』にキスクをゲスト参加させたのも、カイのアプローチの一環だったのかもしれない。そんな流れで、遂に最強メンバーとなったUNISONICキスク曰く「デニスのAORぽいサウンドとカイのメロディックパワーメタルの融合」といった新しいサウンドが聴けるバンドにレベルアップしたと自負しているとのこと。何度かステージを重ね、サウンドもしっかりと固まってきた最高の状態で、LOUD PARK 2011へ出演する為に来日。何とライヴではHELLOWEENの名曲「「A Little Time」「Future World」「I Want Out」をプレイするという嬉しいサプライズと、バンドとしての実力を客に見せ付け一気にトップバンドへと返り咲く事に成功した。

LOUD PARK 2011での伝説となった「I Want Out」のライヴ音源は、先行EP『Ignition』に収録されている。

その勢いのままレコーディングへと突入し、デビュー・アルバム『UNISONIC』が完成。3月21日にリリースされる。
音楽
(画像はAmazonより)

HELLOWEENを越える強力なサウンド。是非、過去にジャーマンメタルファンだった人にも聴いて欲しい1枚だ。

インストア・イベントの参加方法など詳細はAVALON online.で各自チェックしてほしい。

インストア・イベントは3月24日(土)に、ディスクユニオンお茶の水ハードロック/ヘヴィメタル館とタワーレコード新宿店 7F イベントスペースで予定されており、いずれもサイン&握手会となる予定。

●ディスクユニオンお茶の水ハードロック/ヘヴィメタル館
日時: 3月24日(土) 15時〜(18時終了予定)
内容: サイン握手会
参加条件: ディスクユニオンお茶の水ハードロック/ヘヴィメタル館にて、 3月21日発売「ユニソニック」(MICP-11040)をお買い上げの方に先着で参加券を差し上げます。
お問い合わせ: ディスクユニオンお茶の水ハードロック/ヘヴィメタル館
TEL: 03-3219-5781
WEB: http://blog-ocha-metal.diskunion.net/

●タワーレコード新宿店 7F イベントスペース
日時: 3月24日(土) 21時〜
内容: サイン握手会
参加条件: タワーレコード新宿店、タワーレコード渋谷店、タワーレコード秋葉原店にて、 3月21日発売「ユニソニック」(MICP-11040)をお買い上げの方に先着で参加券を差し上げます。
お問い合わせ: タワーレコード新宿店
TEL: 03-5360-7811 (11時〜23時)


外部リンク

UNISONIC 公式サイト

UNISONIC MySpace

AVALON online. UNISONIC

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