LIFE IS CHALLENGE
日本を代表するギタリストの1人、
布袋寅泰(50)が今年の夏にイギリスに移住する事をブログで発表した。
ずっと夢を追いかけて生きてきました。
ロックと出会い、ギターと出会ったその時から僕を支え続けてくれたのは
「いつか必ず夢を叶えてみせる」という固い信念でした。
夢を追えばこそ、どんな苦難をも乗り越えてこれた。
そして本年50歳を迎えた今もなお、その夢は僕を奮い立たせて止まないのです。
それは世界への夢
2012年、夏。
居を英国に移すことを決心しました。
関係者によると妻で歌手・女優の今井美樹(49)と一人娘も共に渡英するが、布袋・今井の2人は共に日本での活動を継続して行っていくという。
布袋寅泰 海外進出の歴史
BOØWYの頃から常に海外を視野に入れた楽曲製作をしてきた
布袋寅泰。1988年、BOØWY解散後に初ソロアルバム
『GUITARHYTHM』を引提げ海外進出に挑戦。先行して、イギリスで「
DANCING WITH THE MOONLGIHT」が7インチ、12インチシングルで其々リリースされたが売り上げが奮わずに、発売後間もなく廃盤となってしまう。
『GUITARHYTHM』は素晴らしい名盤ではあるのは間違い無いが、海外でのリリースが不可能な状況に陥ってしまい、結果的には初の海外進出は失敗に終わってしまった。しかし、その結果に
布袋自身は更に世界への挑戦への熱意を燃やす事になる。自身の作品を
GUITARHYTHMシリーズとしてソロ活動を展開。ハウス・テクノといったジャンルとロックの融合。
マイケル・ケイメンやジグジグスパトニックの
ニールX、ジーザスジョーンズの
マイク・エドワーズとの共演・共同制作。アトランタオリンピックの閉会式への出演。1996年には、あの
デヴィッド・ボウイの来日公演で奇跡の共演も果たすなど、自身のレベルアップと探究心に満ち溢れた活動を繰り広げた。シングル「
スリル」のメガヒットから、モンスターアルバム『
king and Queen』でエンターテイメントとしての音楽を極め、完全に日本ロック界での地位を確立する事に成功した。
Supersonic Generation
1999年には、
布袋がギターとダンスミュージックの融合を目指した実験作「
Supersonic Generation」をリリース。メンバーに元デヴィッド・ボウイバンドの
ザッカリー・アルフォードと元MAD CAPSULE MARKET'Sの
石垣愛が加入。ゲストにUNDERWORLDの
D・Price、SLINKY、APOLLO440が参加し、豪華な布陣が肩を並べている。ヒット間違い無しと思われていた本作。ところが所謂[
ロックな布袋寅泰]のファンからは拒絶される結果となった。ライヴでダンスミュージックに対し踊りもせずに、戸惑いながら拳を上げるファンに
布袋自身も肩を落としたと語っている。
しかし翌年、問題作と言われた本作は海外発売を切っ掛けに予想を超えた展開を見せる。「
Supersonic Generation」はヨーロッパ15ヶ国で発売が決まり、
布袋は海外の有名なフェスティバルに出演しライヴを大成功させる。その勢いは止まらずに、REMIXアルバム「
BATTLE ROYAL MIXES2」は、ドイツのナショナルチャートの5位にランクインされるという快挙を見せる。
ELECTRIC SAMURAI
更に、2003年には
クエンティン・タランティーノ監督の映画作品『
キル・ビル』にて使用された「
BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」が話題になり、一躍世界で注目される存在へと変貌する。海外からの要望で製作されたギターインストアルバム『
ELECTRIC SAMURAI』を翌年にリリース。ロシアではいきなり6位にチャートインするという快挙をみせた。リマスタリングはイアン・クーパー氏によって施されて、ギターが前面に押し出されたサウンドになっている。初期の曲である「
METROPOLIS」は改めて聴いてみるとEBM系なサウンドが格好良く、そのギターサウンドは非常に個性的である事に気付く。ラストの「
Howling」「
Fetish」の2曲で日本人特有のメロディと泣きのギターを聴かせ、綺麗に作品を締めているのも見事である。本作を以って、
布袋寅泰の海外進出の野望は完全に成就したと言っても良いだろう。
世界への挑戦 再び…
2011年にリリースされた『
ALL TIME SUPER GUEST』では、
布袋の影響を受けた様々なジャンルのミュージシャンがゲスト参加し、非常に面白いコラボレーション作品となった。音楽界を問わず、様々な人間にリスペクトされる存在となった
布袋寅泰。
COMPLEXの再結成という、ファンにとっての大きな夢も叶えてくれた。活動30周年を期に、
布袋が次に選んだ目標。それが更なる世界進出であった。素晴らしい決断である。その姿勢に心を打たれ、自身の仕事や夢、生活への熱意を取り戻したファンも多く、ツイッターでは
布袋を激励するコメントが殺到した。
(画像は公式HPより)
6月18日(月)・19日(火)には、
日本武道館で布袋寅泰とオーケストラが競演する【GUITAR × SYMPHONY】公演が行われる。「
BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」を組曲に再構築するなど、BOØWYのナンバーを始めとした数々の名曲のアレンジにも力を入れているそうだ。そして、12月18日には
LONDON「Roundhouse」でのライブも決定。自身のブログにて「
ロックの発祥の地ロンドンで、一から腕試しをしたいと思います。」とその決意を表した。
布袋寅泰にとっての世界進出の最終地点はあるのだろうか?きっと、ソレは永遠に辿り着かない場所であるのかもしれない。だからこそ、歳を重ね人間は成長出来るのであろう。貪欲に自らの挑戦を続けていく
布袋寅泰。彼こそ、本当のロックンローラーである。
布袋寅泰 GREATEST SUPER LIVE
『GUITAR × SYMPHONY』
HOTEI with THE ORCHESTRA World Premiere
Powered by MINI ROADSTER.
日程 : 6月18日(月) 6月19日(火)
OPEN 18:00 / START 19:00 (両日とも)
会場 : 日本武道館
指揮 : SIMON HALE
Tokyo New City Orchestra
■チケット料金(全席指定)
SS:¥12,600(税込)
S :¥8,400(税込)
■チケット一般発売
INFO : トゥモローハウス 03-5456-9155
【チケットぴあ】
0570-02-9999 [Pコード:166-029]
【ローソンチケット】
0570-084-003 [Lコード :73540]
【イープラス】
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