リヴォン・ヘルム氏を悼んで
先日19日、ザ・バンドのドラマー、ヴォーカルとして活躍した、アメリカのミュージシャン、リヴォン・ヘルム氏が逝去した。27日に行われた葬儀の会場では、マーチングドラムによる演奏が捧げられた。
故人の遺志を継いで
演奏したのはジャクソン・ジャガース・マーチングバンド。同バンドは、これまでもアメリカ国内の数々の主要なイベントに招待され、演奏してきた経歴がある。このバンドのドラムパートは、今年の全米パーカッション大会の地区大会でも優勝している。
生前、ヘルム氏は自身の葬儀の際にドラム演奏が行われることを望み、家族もそれを切望していた。ヘルム氏の家族が、全米バンド協会に連絡を取り、葬儀にドラム演奏してくれるバンドをさがしていると伝えたところ、協会はそれまでの功績からジャクソン・ジャガース・マーチングバンドを推薦した。
音楽に生きた男の生涯
バンドは、この葬儀のために新たな曲を書いて臨んだ。
「私たちはみんな、ヘルム氏のドラムに刺激を受けてきました。葬儀で演奏させてもらえることを、とてもほこりに思います。彼はぼくらの伝説のロッカーですから」と指揮者のマクコーミックさんは語った。
当日、バンドは黒い衣装に身を包み、会葬者が集うヘルム氏の邸宅で演奏した。
マクコーミックさんはいう。「すばらしい経験でした。ひとりの男性が、生涯を通じて人々のために演奏し、曲を作ってきたこと。それを参列者の方に伝える手伝いができたのなら、こんなにうれしいことはありません。」

リヴォン・ヘルム
http://www.levonhelm.com/ジャクソン・ジャガース
http://www.jacksonjaguarband.com/