本田技研工業株式会社は、停電や災害時にプロパンガスで発電可能なポータブル発電機『EU9i GP』を開発した。
家庭用のプロパンガスを使用
『EU9i GP』は、非常時でも手軽に使用することができ、長時間の運転も安心な、業界初となる低圧LPガス発電機だ。燃料には、広く一般家庭のガス機器で使用されるプロパンガスが用いられる。
プロパンガスは、放置劣化が少なく、低温環境でも使用できるという特徴を持つ。合わせて、本製品ではチョークレス仕様で簡単に始動でき、運転中の騒音も少なくなっているのだ。50kgのガスボンベを使用した場合、約100時間の連続使用が可能となる。
使用可能な機器は、消費電力およそ900W以下の電気機器となっている。本製品には、正弦波インバーターが搭載されており、商用電源同等の安定した出力を実現している。このため、テレビやPCなどの情報通信機器にも使用可能なのだ。
また、2台の製品を並列に接続すれば、最大1,800VAの出力も可能となる。本体サイズは、W242mm×D451mm×H379mmで、重量は約14kgだ。製品は、今夏よりLPガス機器事業者に向けて供給が開始される予定となっている。
なお、本製品の導入には、LPガス機器事業者による取り付け工事が必要となるので注意が必要だ。
Editor's eyes
各家庭に個別供給されるプロパンガスは、地震の際にも簡単な点検・修理により素早く復旧できることが多い。本製品を使用すれば、その復旧したプロパンガスを燃料として発電することができるのだ。自宅でプロパンガスを使用している方には要チェックの製品である。
本田技研工業株式会社リリース