シマンテック・コーポレーション(以下、シマンテック)は、「ノートン モバイル セキュリティ」の最新バージョンが利用可能となったことを発表している。
今回のアップデートは、新たに「Android」OSのバージョン「2.3・3.0」に対応したというもの。ユーザーは、「ライブアップデート」を通じて、最新の製品アップデートを無償で取得することができる。また、対応通信キャリアには、新たに「イー・モバイル」が加わっている。
なお、2011年5月25日からは、日本国内のみ、従来からの大型家電販売店だけでなく、シマンテックストアでも購入可能となっている。
同ソフトは、リモート検索機能を備えており、初期設定後に、ユーザーが端末の紛失または盗難が発生した際に、シンプルなテキストメッセージの送信で、機器の位置の特定、ロック、機器内情報の消去を行うことが可能となっている。
さらに、迷惑な着信やSMSをブロックすることも可能で、これら全ては“アンチマルウェアプロテクション”を搭載した同製品単体から実行できるとのこと。
新たに加えられた機能としては、「Webプロテクション(ウェブサイトの安全性をセキュリティデータベースに照合し、フィッシング詐欺サイトへのアクセスを未然にブロックする)」がある。
価格は、店頭パッケージ版が、オープン価格(想定実売価格として、1年版が、税込2,980円)、シマンテックストア ダウンロード版が、1年版として、税込2,980円となっている。
SMS:Short Message Service(ショートメッセージサービス)とは、携帯電話やPHS同士で短文を送受信するサービスのことで、今回対象となるのは、「迷惑SMS」と呼ばれる、スパムメールや出会い系サイトの勧誘広告といったもの。
定評のあるセキュリティソフトも、「Android」対応が実現されつつあるようだ。攻撃事例が増えるのも、そのソフトウェアの人気が高まっていることの表れであり、技術発展を促する結果となる。セキュリティ対策には、表示速度やアプリの動作速度など、ユーザビリティを犠牲にする負の側面を見逃すことはできないのだが、ゲームを中心にユーザーを増やしたスマートフォンの利用にも、「楽しくない」機能は必要だ。
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