京王プラザホテルは、2011年7月1日から31日まで、「有田・伊万里やきもの夏まつり~涼の味わい 食の彩り」を開催することを発表した。
同プランでは、伊万里焼の風鈴や窯元女将によるテーブルコーディネートなど、ロビー等で有田・伊万里焼の展示・販売が行われるほか、レストラン・ラウンジ5店舗で、有田・伊万里焼の器を使用した、特別メニューが提供される。
また、3階アートラウンジ「デュエット」では、有田焼卸団地協同組合が、窯元・商社・生活者の3者の視点を重んじ、人間工学を駆使して開発してきた「匠の蔵」シリーズ第6弾の茶碗で楽しむ抹茶と和菓子のセットが提供される。なお、各店舗で使用する窯元の器は、ロビーで買い求めることも可能とのこと。
なかでも、7月10日と11日には、李荘窯業所の寺内信二氏を講師に招き、通常は、工房でしか体験できない「型押し」作業を、都内では初めて、特別に体験しながら、実際に箸置きの制作ができるイベントが開催される。体験制作の後は、総料理長市川博史による、玄海漁港から直送した魚介や野菜など、佐賀特産の食材を使用した特別ランチを楽しむことができる。
さらに、3階ロビーや、2階レストランプロムナードでは、「大川内山 風鈴まつり」をホテル内に再現し、伊万里焼の風鈴、大小約200個が展示・販売される。
「大川内山 風鈴まつり」とは、佐賀県伊万里市で行われるイベントのことで、毎年夏に、大川内山の窯元30社が、軒先に磁器製の風鈴を飾るというもの。
ちなみに、風鈴(ふうりん)とは、主に夏の期間に、家の軒下などに吊り下げられる、風を受けると音が鳴るよう仕組みになっているもの。
軒下にさげられた風鈴が、やや高めの音色で奏でられる風情は、長く澄んだ響きが、暑い夏を想起させることから、「夏の風物詩」とも呼ばれているが、耳だけでなく、目で楽しむといった、「二倍」の愉しみも見逃してはならない。
また、風鈴の音には、小川のせせらぎや小鳥のさえずりなど、自然界にある「癒し」の音と同じ、3,000ヘルツ以上の高周波音が含まれているともいわれているが、乱立気味のマンションが立ち並ぶ現代では、生活騒音として迷惑がるケースも増えている。
風鈴の音は、すなわち風の音。自然のもたらす「響き」に耳を傾けるゆとりは、いまこそ必要なのだろう。
京王プラザホテルリリース