宮城県は、2011年6月8日、同県内の避難所で提供される食事内容や栄養量に関する、2回目の調査結果を発表した。
調査は、石巻市や亘理町など7市6町の避難所241カ所(避難者数約2万1000人)を対象に、5月1日から20日にかけて実施された。
調査結果によると、エネルギー提供量は、1日平均1,842キロカロリーで、前回(4月上旬)比296キロカロリー(19.1%)増となった。この数値は、厚生労働省の摂取目標(2,000キロカロリー)の92.1%にあたる。
また、栄養素別の平均提供量は、タンパク質、ビタミンB1、B2で、前回より、17.1%から51.3%増加しており、目標値の約8割以上に改善されたが、ビタミンCだけは、目標の48.4%にとどまる結果となった。
食事は、97.5%の避難所で1日3食提供され、1日当たりの食材の平均提供回数については、肉や魚などの主菜が2.0回(前回1.5回)、牛乳・乳製品が0.7回(同0.2回)と、改善される一方で、果物は、0.4回で、前回の0.5回を下回った。
震災から100日を超えるが、復旧は遅々として進まない。復興の意味は、いったん衰えた物事を再び盛んにすること。復旧とは、こわれた物や乱れたものをもとの状態にもどすこと。まずは、その土地に生きる人々の復旧を目指す視点が求められていることに、今の政府は気付いて欲しい。
宮城県リリース