賛否両論 彼氏追跡アプリ「カレログ」GPS、通話記録で彼氏の行動把握

日本でも爆発的に普及しているスマートフォン。それに伴ってスマートフォンのアプリを開発する企業が数多く増えてきた。

新しい需要を産み出すアプリ制作。アイデア次第では凄まじい利益を稼ぐことができるために、世界中で様々なアプリ開発が行われている。そんな中、位置情報サービスを利用して、彼氏、家族の通話記録、場所、どんなアプリをダウンロードしたかなどがわかるアプリ「カレログ」が登場して、ネットで大きな話題となっている。まずは重要なサービス概要を見て欲しい。

このように書いてあり、料金は3日間のみ無料で、30日で本会員は525円、プラチナ会員だと1980円となっている。確かに彼氏や夫の浮気調査に使うなら探偵を雇うよりは随分安い。

しかし、いつでも確認できる（彼氏の端末からいつ情報を確認されたかはわからない）というのは非常に問題があるアプリということにならないだろうか。ちょっと飲みにバーになんて行ったらすぐにわかってしまう。会社の同僚と飲みに行くと、急にメールが来たりするわけだ。本人の同意は得ているから大丈夫というのがアプリ側の主張であるが、明らかにいきすぎた行動にも思える。

ネットでは賛否両論！？

2CHではこの話題が取り上げられている。ただ、このアプリを好意的に受け取るコメントは少ない。なかにはこんなアプリを使うのは「ストーカー」「男女差別」ではないかという厳しい意見もある。

彼氏以外にも、携帯電話を持っている子供に親が使うこともできる。サービス規約に「第三者の財産もしくはプライバシー等を侵害する行為、不利益や損害を与える行為、公序良俗に反する行為の一切を禁止します」と書いてあるが、これをどこまで適用するかなどのさじ加減は非常に難しいのではないだろうか。

監視はどこまで許されるのか

インターネットの位置情報特定サービスの登場で、街の監視カメラ以上に「監視社会」というものが簡単に出来上がっている。それはどこまで許されるのか。このようなアプリの登場は様々な議論を巻き起こすかもしれない。

プライバシーの侵害とは何か。私たちはもう一度考える必要がある。電池の残量までわかれば言い訳はできない。

ただ、一方的に情報を相手に伝えるだけのサービスというのは問題があるような気がしてならない。相手がその情報を得たことは彼氏側にも伝えるべきではないのか。通話記録から相手がどこに電話したかはわかるというのも、詳細までは不明だが、電話番号をチェックされているのはいい気はしないだろう。

後はアプリを入れるだけということで、これって、例えば、彼氏がトイレに行っている間にダウンロードしておくとか、そういうことも出来るワケだが、実際、確認電話でもかけてくるのだろうか。アプリをたくさん持っていると気付かず、知らないアプリがあってもわからないという可能性も出てくる。

彼氏の行動を逐一チェックしたい乙女心はわかるが、いきすぎた監視は相手を本当に信頼しているとは言いがたい。自分も同じように監視されることを前提でお願いするのが公平だと思われる。

2CHではこんなアプリを入れて欲しいといわれたら、「別れる」という意見もある。喧嘩の理由にもなりそうな気がするので、くれぐれも導入するときは慎重にお願いしたい。男性側も軽い気持ちで引き受けると、後々、大変なことになる。お互いに信頼できる関係とは何か。もう一度考えるきっかけになるアプリという意味では興味深いのだが。



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