フリービット株式会社(以下、フリービット)と、中国でのビジネスパートナーである、■(aigo Digital Technology Co. Ltd、以下、愛国者/aigo)及び、両社の合弁会社であるSmart Cloud社は共同で、SDカード単体(外部給電は必須)でServerとして動作する「ServersMan@SD」の開発に成功したことを発表した。
具体的には、SDカードの中に、CPU 、WiFi モジュール、SD メモリモジュールなどを実装し、その上でServersManプラットフォームを動作させることに成功したというもの。このことにより、SDカード単体で、他のServersManシリーズと同様に、仮想化及びIPv6技術を利用してServerとして動作する。
既存のSDカード対応機器が、利用しているSDカードメディアを単にServersMan@SDに変更するだけで、基本的には一切手を加えることなく、瞬時に、ネットワーク対応機器へと変貌することが可能となる。
これまでは、ネットワーク対応機器を開発する場合、機器に対するネットワークモジュールの組み込みやソフトウエアの開発などが大きな負荷となっていたが、ServersMan@SDの登場により、ネットワーク機能の無い家電であってもSDカードに対応さえしていれば、ネットワーク家電として生まれ変わることが可能になる。
さらに、ServersMan@SDを搭載した機器同士が、単なる端末からServer機能とClient機能の双方を持った、「自律Node」として機能するために、PCやクラウド上のサービスを通さずに直接機器と機器が交信することが可能となる。
また、ServersManプラットフォームは、すべての通信を暗号化された専用のVPN(仮想ネットワーク)によって行うために、安全・安心にアクセスが可能となる。
また、Serverとしてのすべての動作は、SDカード内に搭載されているCPUで処理しているので、利用している機器の性能に一切左右されることなく常に同じパフォーマンスで動作する。
なお、1月6日(日本時間7日未明)よりアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市のCES(コンシューマーエレクトロニクスショウ)のaigo/Smart Cloudブースにて実働機を参考出展する予定とのこと。
「愛国者/aigo」とは、1993年に設立された、中国のシリコンバレーといわれる北京市中関村に本社を置く中国最大規模のコンシューマー向けデジタル機器メーカーのこと。
フリービットとは、独創的なインターネット技術と事業企画力によって、クラウド化する社会に対応する「Smart Infra提供事業」を行う企業。
何もかもカード自体に機能を詰め込むことも可能となり、モバイル機器の発達が、情報をもモビリティ化しているようだ。「自律」のキーワードは、データベースなどマイニング系に用いられてきたが、ビジネス上の不都合が生まれない程度のコントロールは必要となってくる。
フリービット株式会社リリース