無審査とアプリ少の問題も
中国滞在中の筆者だが、こちらの街中で驚くほど目に付くのがスマートフォンの存在だ。世界的に浸透しつつあるこのスマートフォンであるが、その機器を動かしている基本ソフト(OS)の中でも米グーグル開発の基本ソフト「アンドロイド」のモデルが大きな注目を浴びている。
携帯通信大手3社はそれぞれ、アンドロイドモデルを開発、年末商戦の目玉として投入した。「お財布機能」をはじめ、日本がこれまで培ってきた技術を取り入れた機種も出るなど、米アップルの「アイフォーン(iPhone)」には見られない魅力で利用者増を狙うっている。
グーグルはアンドロイドを無償で提供しているため、国内、海外問わず採用するメーカーが増えている模様。ただし「提供アプリの少なさと無審査の放置主義」を批判する声もあり、問題もある。調査会社IDCジャパンが2010年12月13日に発表した、国内の10年7~9月期携帯電話市場データを見ると、メーカー別出荷台数でアップルが初めてベスト5に食い込んだ。アンドロイドがアップルの双璧となるか。