上手な子供の作文
2第5回ポプラ社小説大賞を受賞した俳優の水嶋ヒロ(26)の処女小説『KAGEROU』が加熱したメディア報道の中で大きな注目を浴びているが、一方で読者からはその品質に批判の声が挙がっている。
本作は命の尊さを問う内容となっているが、5段階で作品を評価するアマゾンのカスタマーレビューは、星1つという厳しい評価が大半。「文章力や語彙力は新人という点を考慮しても、商業作品として出版するに値しない」「“命”をテーマにしているとはいっても、彼(水嶋)がそれを読者に伝え切れてないなという印象」「エンターテイメント性があるわけでもなく、『ここ笑えるでしょ?』的な寒すぎるギャク?も失笑」「上手な子供の『作文』を読ませてもらうには、(1470円は)高すぎる」-……といった辛辣な意見が圧倒的多数を占めている。
しかし批判は水嶋ではなく、この作品を大賞受賞に認定した出版社、ポプラ社にも当然向けられている。「こんなものを商品として出すことで、自分たちが想定する読者のレベルを白日のもとに知らしめたその志の程度の低さに唖然とする」など、容赦の無い意見が飛ぶ。