(画像は『再会の食卓』公式日本サイトより)
4日からトム・クルーズ、キャメロン・ディアス主演『ナイト&デイ』のレンタルが開始した。ハリウッドらしい短絡さと爽快さを兼ね備えた良作で、鑑賞後の後味も良い。しかし時には、真面目な映画で隣人の実情について思いを馳せるのもよかろう。現在公開中の中国映画『再会の食卓』は意義深い作品である。
中国と台湾の政治的分断の悲劇を一夫婦の視点から丁寧に描いた『再会の食卓』。「中国には分断による個人の悲劇が数多く存在する。そういった悲劇がもたらす個人の痛みを映画で表現しようと思った」とワン監督はコメント。ウイグル、チベット、台湾。強行策と一党独裁政権の大国・中国はいまだに多くの民族的問題を抱えている。
以前、ジャッキー・チェンが台湾に対しておざなりな政治発言を繰り出し問題となった事があった。未だに台湾でジャッキー人気が無いのはそうした背景がある。対岸の火事と言えばそれまでだが、対岸というには近すぎる距離だ。